十戒(1956)のレビュー・感想・評価
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姦淫するなかれ!
デーサン役の俳優は
エドワード・G・ロビンソン、我が亡父が好きな俳優だった。この映画での役は悪役だが、彼はギャングスターだと亡父は言っていた。
『神は形を持たない永遠の霊の光だ。皆の中にある。』
『神がお使いになる武器は羊飼いの杖だ。』
INTERMISSION
育ての母が訪れる。
モーゼの言う神を信じる一人の女性が『偶像崇拝者よ』と言う。するとモーゼが『私を育ててくれた者だ』と言う。
この映画を私なりに解釈。
偶像崇拝者の独裁者が支配するエジプトと言う土地から、支配を逃れる為に戦ったモーゼの偉業。つまり、階級闘争であり、シナイ半島の地に逃れた者の中にもまだ偶像崇拝者がいた。その悪役を買って出たのが、エドワード・G・ロビンソンである。我が亡父はその話をしていた。話がそれた。
海が割れるシーンの印象が強く、テーマの『十戒』はその後。それから判断するに、偶像崇拝主義者とは『資本主義における物資主義者』を指している。つまり、物欲と言うもの。それを十の戒律で縛らないと、本当の自由が得られないと言っている。
従って、この映画はエジプトから自由を求めてカナンの地に脱出したユダヤ教徒の話ではない。立ち返って考えれば、イスラム教は偶像崇拝ではないし、エジプトがイスラム教になるのはずっと後の話。ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地がエルサレムである事も不思議ではない。
さて、では、ここで言う偶像崇拝者とは?これは極論だが、黄禍論に繋がるのではと感じる。仏教は典型的偶像崇拝でそれを信じるのはアジア人。さて、言うに及ばず、そこに登場せし民族が大和民族なのである。偶像崇拝者と言う言葉が出る度に『ヒシヒシ』とそれを感じた。勿論、この映画では物欲を戒めているのだが、エコノミックアニマルとまで言われる様になる日本経済を、ディスって部分もあるのではないだろうか?今となっては絶滅危惧種まで世界から見放された大和民族はそんなふうに見られていたと思っても過言ではないと思う。
メリー・クリスマス。
『武器は羊飼いの杖で、争いの地から逃げる』現代の争いはこの行いを学ばなければ駄目である。
長〜い長〜い物語
DVD2枚。非常に古そうな映画なのにカラーだった。前編は後半から面白くなって後編2枚目に突入期待をしたが、後編はちょっとつまらなかった。宗教色が強いというか。恋愛も後編は殆どなし。案外、神は簡単に人を殺してしまう。それって良いの?って思いながら観ました。そしてネフレテリは一体何者だったのか? 次期王女を決定された人。兄妹で結婚する時代なのか?主人公モーゼスとは血縁関係じゃないから結婚しても問題なかったけど。その辺りよく分からないまま。実の母親はモーゼにギリギリで命を助けてもらったり投獄されたりそもそも奴隷民族だし壮絶人生だったと思う。
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