「旧約聖書を題材にしたスペクタクル映画の金字塔⁉️」十戒(1956) 活動写真愛好家さんの映画レビュー(感想・評価)
旧約聖書を題材にしたスペクタクル映画の金字塔⁉️
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有名なモーゼの十戒を描いた旧約聖書の「出エジプト記」を映画化したセシル・B・デミル監督の超大作‼️エジプト国王の王子として育てられたモーゼが、イスラエルの奴隷の子であると分かり、恋人も母親も捨て、奴隷に身を投じるまでが前半。後半はエジプトを追放されシナイ山で神の声を聞いたモーセが、エジプトに戻って迫害を受けながらイスラエルの民を率いてエジプトを脱出し、約束の地へ向かうまでの物語‼️愛と憎しみ、嫉妬が渦巻く前半に対し、後半は指導者となったモーゼが何をするにも「神の思し召し」を繰り返すのみでウンザリさせられるが、デミル監督の力強い演出と派手なスペクタクルシーンの数々で、3時間40分をちっとも飽きさせない‼️特に70年前とは到底思えない視覚効果はホント素晴らしくて、たちこめる暗雲、逆上するような火柱、真っ二つに割れる海などを、アニメーションやミニチュアなどで再現したVFXは、当時の技術を考えたら頭が下がる‼️やはり一番の見せ場はクライマックス近くで、海岸線でエジプト軍に追いつめられたモーゼたちの目の前で、波立つ紅海が真っ二つに割れ、海底に道が出来るシーン‼️巨大なしぶきを上げてうなる激流の荒々しさが際立つこのシーンはハリウッドの伝説の一つでしょう‼️チャールトン・ヘストンも今作と「ベン・ハー」で、スペクタクル映画の代名詞となってますよね‼️ただ、やはり私はデミル監督だったら「地上最大のショウ」の方が圧倒的に好きです‼️
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