劇場公開日 1958年3月15日

「【”自由を求めて・・。”60年以上前の作品とは思えない旧約聖書の”出エジプト記”の内容を伝えるだけでなく、繊細で洗練された豪華過ぎる娯楽映画。映画制作陣の尋常でない熱量を感じる作品である。】」十戒(1956) NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0【”自由を求めて・・。”60年以上前の作品とは思えない旧約聖書の”出エジプト記”の内容を伝えるだけでなく、繊細で洗練された豪華過ぎる娯楽映画。映画制作陣の尋常でない熱量を感じる作品である。】

2023年3月15日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

知的

幸せ

■エジプト王・ファラオによってヘブライ人の男児を殺す命令が出され、死を逃れるため、ナイル川に流された幼いモーゼはファラオの娘に見つけられる。
 ファラオの養子となったモーゼ(チャールトン・ヘストン)は、ピラミッドの設計や建設の助言などを行って王の信頼を得ていたが、出生の秘密を知られ…。

◆感想

・今作はナント、60年以上前の作品であるが、学生時代に”出エジプト記”を斜め読みしたからか、大変に面白き作品である。

・一時はエジプト王になる期待を持たれたモーゼが、自らのヘブライ人であった出自を知り、敢えて奴隷の身分に陥る姿。
 だが、王の正式な継承者である、ラメス(ユル・ブリンナー:潔いまでに、スキンヘッドである。時に変な辮髪を付けているが・・。)が彼の存在を脅威に想う姿。
ー ラメスではなく、ラムセスではないかな・・、と思いながら鑑賞続行。-

■今作公開は、1956年とあるが、モーゼが神と出会うシーンや、追い詰められたヘブライの民の前の海が割れるシーンは、特撮だと思われるが、その他のヘブライの民がエジプト人に虐げられるシーンの数々は、実際にあれだけの人を集めたのかな・・。
 今作の監督を務めたセシル・B・デミル監督の作品に掛けた熱量の凄さに圧倒される。

<学生時代に、偶々”出エジプト記”を教授から指示されて斜め読みをした際にはあんまり面白くなかったが、今作はモーゼの偉業を映像化した傑作である。
 それにしても、1950年代から60年代に掛けての長尺映画は、100%面白い事を確信した作品である。
 映画製作者たちの熱量が、半端ない作品でもある。>

NOBU
talismanさんのコメント
2023年3月16日

十戒も学校で見に行きました!だからチャールトン・ヘストンって強くてかっこいいなあと思ってました。でも銃規制反対とか結構そっちの方なんだとわかり、かなりがっかりしました。でも映画そのものはとても面白かったし、学校の聖書の授業でテーマの事柄が見事な映像になって圧倒されました!

talisman
kazzさんのコメント
2023年3月15日

NOBUさん、クラシック長編大作を攻めてるんですね!

私は『十戒』はレビュー投稿してないですが、仰るとおり尋常でない熱量を禁じる作品ですね。

『風と共に去りぬ』にいただいたコメントへのリターンですが、昨今3時間超の映画が少なくないので、インターミッションを入れてほしいと思います❗マジで‼️

kazz