地獄の艦隊

劇場公開日:

解説

戦略上の重要拠点であるマルタ島をめぐって展開する、ドイツ軍と英国特命艦隊の闘争を描く戦争アクション。監督は「新荒野の七人 馬上の決闘」のポール・ウェンドコス。S・S・シュバイツァーの原作をアンソニー・スピナー、ドナルド・フォード、デレク・フォードが脚色。撮影はポール・ビーソン、録音はノーマン・ボーランド、美術はトニー・プラット、編集はジョン・S・スミス、特殊効果はロン・バレンジャーがそれぞれ担当。製作には「クルゾー警部」のルイス・J・ラクミルが当たっている。出演は「宇宙からの脱出」のジェームズ・フランシスカス、ロナルド・アレン、エリザベス・シェパード、そのほかに「ベケット」のアイニゴー・ジャクソン、「栄光への脱出」のルーベン・バー・ヨータム、マーク・ホーキンズ、マグダ・コノプカ、タキス・エマニュエルなど。テクニカラー、ビスタサイズ。1969年作品。

1969年製作/アメリカ
原題または英題:Hell Boats
配給:ユナイト
劇場公開日:1970年2月14日

ストーリー

1942年、戦略上の拠点であり、現在はドイツ軍の手に落ちているマルタ島攻撃の特命が、ジェフォーズ海軍少佐(ジェームズ・フランシスカス)に下された。彼は戦友のヤコブ兵曹長(ルーベン・バー・ヨータム)を連れてすぐさまマルタに飛んだ。着陸と同時にドイツ軍の砲火をうけ、輸送機は炎上したが、ジェフォーズたちは難を逃れた。そして、魚雷艦隊の司令官アシャースト(ロナルド・アレン)から、彼らは命令内容を伝えられた。攻撃目標はアウグスタ。伊軍の潜水艦基地であり、独軍のグライダー爆撃の貯蔵庫である。空からの攻撃は不可能と考えたジェフォーズは、海上からの攻略戦術を練らねばならなかった。このジェフォーズの到着は、ジョンソン(ドゥリュー・ヘンリー)、スタンホープ(アイニゴー・ジャクソン)、バーロー(マーク・ホーキンズ)らの将校たちから歓迎されなかった。型にはまらないジェフォーズと形式を重要視するアシャーストの間にも、出会い当初からなじめないものがあった。しかし、戦闘の日々をすごしているジェフォーズにも、心の憩いを与えてくれる人がいた。それは、この島に来て知り合ったアリソン(エリザベス・シェパード)であった。彼女はアシャーストの妻であるが、いまでは夫妻の愛は醒めていた。基地のパーティの席で、初めてその事をジェフォーズは知ったが、翌朝、すぐに彼は偵察任務のために、シシリー島に行ってしまった。そして、サルバトール(タキス・エマニュエル)の漁船に乗り換え、連絡員ルチアナ(マグダ・コノプカ)の案内で偵察をすませた。いよいよ、攻撃開始の時がきた。ジェフォーズとアリソンの愛を感知したアシャーストは、自らその攻撃に志願した。海底からの奇襲作戦は大成功だった。無事帰還したジェフォーズとアシャーストを見てアリソンは胸をなでおろした。そして気まずい沈黙の後、アシャーストとアリソンは手をとり合い、無言のジェフォーズの前を去って行った。(ユナイト配給*1時間35分)

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く