「冤罪事件を作るための教科書」死刑台のメロディ シネマディクトさんの映画レビュー(感想・評価)
冤罪事件を作るための教科書
合衆国裁判史上最悪の冤罪事件を、あえて当事者の母国のイタリアで映画化した問題作です。アナーキストのイタリア人が、全く無関係の強盗殺人事件の犯人として、あれよあれよと有罪にされ死刑になってしまうお話しで、100年前の事件とは言え衝撃的です。前半が冤罪法廷篇、後半が再審請求篇で、いずれも思想や人種に対する強い偏見で、捏造、陪審員誘導、証人脅迫、証拠隠滅とありとあらゆる手段で冤罪が作られる構造が不気味で、現在でもあり得るようなお話しです。役者では、マカロニで悪役の多いジャン・マリア・ヴォロンテ、地味ながらリカルド・クッチョーラが大熱演でした。
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talismanさんのコメント
2024年4月30日
ガチャガチャ自分が言いたいことだけ書いて失礼しました。
シネマディクトさんのおっしゃるとおり、本当に今も「サッコ」達がいるんですよね。みんなが解放されて欲しい。アメリカ合衆国ってなんなんだろうと思います。私はグアム島とハワイに観光客として行ったことしかないので肌の感覚分からないです。
talismanさんのコメント
2024年4月30日
シネマディクトさん、コメントありがとうございます。こういう映画を見ると絶望的な気持ちになります、が、違う違う!とデモがありジョーン・バエズのような人が居たことにほっとするんです。が、今の世界はどうなんだ?と思うと苦しくなるので、ちゃんと見ながら絶望しないで楽観かな。誰のための楽観かっていったら、若い人達
talismanさんのコメント
2024年4月30日
いい映画、でも怒りが溢れてしまいました。字幕では「アナキスト」で、英語音声では radical でした。受ける印象はかなり異なるだろうと思ったし、イタリアは共産党、労働者運動が活発だったのでそれを理解しないと正しく理解されないだろうなと思いました