死刑執行人もまた死すのレビュー・感想・評価
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ハイドリヒ
中欧旅行に行ってからナチス関連に興味がさらに強くなったので見た。
ハイドリヒ暗殺については「ハイドリヒを撃て!ナチの野獣暗殺作戦」で知った。
その作品が良すぎたため、この作品の評価が相対的に低くなってしまった。まぁ昔の映画だからクオリティが低いのはしょうがない。
実話かと思ったらフィクションだった。
他の作品と同様、チェコ軍人を匿った家族は存在するが悲惨な目にあったのは父親だけだった。
拷問されても口を割らないおばちゃん強い、、逞しい。
登場人物のほとんどがチェコ側の味方だったり、お父さんの最後のセリフなど、実話よりメッセージ性が強く出てた気がする。
なんとドイツの植民地時代のチェコスロバキアで上映されていたらしい、、。なんで上映できたのだろう🤔
メッセージ性が強いのも納得。
途中ついていけなくなったけど、ナチ側の人が犯人に仕立てられててスッキリ。爽快っちゃ爽快なストーリー。
再度の鑑賞で、史実から離れた希望の抵抗物語に心を奪われ…
フリッツ・ラングは「メトロポリス」
で有名な監督だが、
これまで他の監督作品を鑑賞することは
無かった。
しかし、ルイス・ギルバート監督の
「暁の七人」という、
ヒトラーに次ぐナチスの実力者と言われた
ハイドリヒ暗殺を描いた作品を観た関連で、
同じ事件を扱ったこの映画を続けて鑑賞。
しかし、「暁…」がハイドリヒ事件の
暗殺チームの悲劇を史実に即して
描いたのに対し、
当作品は史実からは離れ、
大戦最中の作品でもあったためだろうが、
チェコ国民の抵抗心とプラハ地下組織の
反ナチレジスタンスを賛歌するような
内容に思えた。
そして、もう一つのテーマのように見える
プラハ市民のゲシュタポへの反応や
青果店夫人の対応などを目の当たりにして
目覚める教授の娘の成長譚的要素に
関連して、
彼女が父である教授を助けまいと奮闘するも
間に合わず父は銃殺されてしまう展開には、
当時のプラハ市民の悲劇へ寄り添う
制作スタッフ側の姿勢も表れていたようにも
感じた。
正直なところ、1回目に観た時には
字幕スーパーが見づらいこともあり、
各人間関係が良く分からなかったので、
この作品が充分に理解出来なかった。
そこで、事前に登場人物のプロフィールを
掴んでの再鑑賞に。
そして、
良く練られた脚本と、
史実から離れてでも描こうとした
不正な支配への
希望の抵抗物語に心を奪われた。
もっとも、教授の
“侵略者を追い出し…
民衆が主人公になる国に…
私を思い出すなら…
自由のために戦った者として思い出せ”
と語る感動的な遺言にも関わらず、
その後長きに渡り、
国がソ連支配下の社会主義国家として
不自由な国になってしまったのは、
制作者側も読み切れなかった
歴史上の皮肉ではあったろうか。
この後、ラング作品としては、
「M」と「恐怖省」を鑑賞する予定だが、
ラング監督がこれらでどんな希望を
伝えてくれるかが楽しみになった。
さて、その後に『プラハの春』を迎える
『決して降伏はしない!!!』
『私を思い出す時は自由の為闘って死んだと思え』
までは良いが、
グリューバー警部の存在が最初から雑に描かれている。ありえないミステリー。
さて、この映画はチェコスロバキアでナチス・ドイツ支配下で上映されているようだ。どうしたら、上映出来るのだろうと感じた。
レジスタンス運動はフランスでも温度差の違いから派閥があった。この映画のようにきれいに口裏を合わすことなんか出来るわけが無いが、上映させるためには仕方ないシナリオ操作に思える。
さて、それで、ナチス・ドイツの支配が溶けて労働者の社会主義国にチェコスロバキアはなった。ここで迫害された者達が建国していると思う。さて、その後に『プラハの春』を迎えるが、『プラハの春』を勝ち取った者達はどの階層の人達だったのだろう。
Not The End.
面白かった
チェコのナチス支配に対抗する人々を描いていた。暗殺犯を逃がすのをちょっと協力しただけですぐ警察に目をつけられ、芋づる式に協力者が逮捕されてしまうゲシュタポの捜査能力がすごい。けっこう長い映画で白黒だったが、サスペンスフルで最後まで引き込まれた。
スパイをみんなで陥れるのは痛快だったのだが、一体どんな方法で口裏を合わせていたのか気になった。
やっぱり自由はありがたいなーと思った反面、地下活動は怖いけど楽しそうだった。
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