シェーンのレビュー・感想・評価
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「男」シリーズ
背中で語れる男がかくも存在し得る奇跡。共同体のため命張れる本物の父性。『ファイトクラブ』といい「男」シリーズはマジキチで泣きそうになるわー
子供のためにもミメーシス惹き起こす存在必要、大体がストレンジャー
少年の「シェーン」が耳に残る。
いや~良かった~。西部劇の良い所はストーリーはシンプルなんだけどなぜか引き込まれる。それはせかせかした現代の生活と違い余分な物も無く壮大な自然と人間臭さかとても良いからだと思う。このシェーンもそうです。西部劇には銃は欠かせないが当時はまだ銃でも正義があったんだな~と思う。今や正義でも平気で頭や顔を銃で撃ちまくるけど西部劇ではグロくも無くまだ銃への美徳を感じる。最後の殺し屋との早撃ちは一瞬で勝負を決める所がブルース・リーの決闘と似ている。
やっと観れました、そして聞けました!
いやぁ、ついに聞くことができました! 「シェーン! カンバーック!!」。なんか、これを聞くためだけに観たような感じがありましたね、実際。感想としては、思っていたより、声が高かった…
西部劇の代表作として名があがるだけあって、ストーリーは確実にどこかで見たことがあるというぐらいに、ど真ん中の西部劇でしたね。
えーっと、好きだったのは、ラスト近くのスターレットとの格闘シーンですかね。プロレスかっ!ってぐらい、ドッタンバッタンやってて面白かったです。
あと、ウィルスンの「抜けよ」という台詞、なんかカッコよかったなぁ。一度、言ってみたいなぁ、なんてね。
『シェーン』~一篇の叙情詩に組み込まれた活劇
わたしは西部劇をあまり観ないし食指も動かない。それには幾つかの理由がある。先住民への偏見、汗ににじんだ男臭さ、頻繁にみられる暴力シーン。もともとアメリカには「男らしさ」を美徳とする風土があるが、それにしても殴り合いなどのシーンが多すぎると思う。しかしそれらを差し引いても観たいと思う西部劇が幾つかある。『シェーン』もそのひとつだ。
注目すべきはこの映画がシェーンを少年ジョーイの目を通して進行する事、美しいワイオミングの山なみを背景に流れる叙情的なテーマ音楽の素晴らしさだ。
シェーンと名乗る流れ者がふとしたきっかけで開拓農民の小屋に寄留することになる。おりしも近隣の開拓農民たちは悪徳牧畜業者のライカー一族に立ち退きを迫られていた。そのために嫌がらせもうけていた。この無体な要求にシェーンは小屋の主ジョー・スターレットの力になろうと心に決める。いっぽう少年ジョーイは端正で銃の名手でもあるシェーンに強く憧れるようになる。
開拓農民たちが連れ立ってライカーの店に買い物に行く。そこで難癖をつけられ殴り合いとなる。思うにこれはやり過ぎではないか。
独立祭の日、開拓農民たちは祝祭とともにダンスに興じる。シェーンはジョーの妻マリアンとダンスをする。このときすでにシェーンとマリアンはほのかに魅かれあっていたのではないか。
数日後、開拓農民のひとりが、ライカーに呼び寄せられた、名うての殺し屋ウイルスンにあえなく殺される。この報に開拓農民のうちに動揺が広がり土地を捨てようと言い出す者がでる。義憤を覚えたジョーはライカーの酒場に死を覚悟でひとり乗り込もうと決意する。しかしこれは罠であった。シェーンに、改心したクリスが密かに知らせたのだ。そこでシェーンは妻子あるジョーを格闘のすえ殴り倒し自分が身代わりにライカーの酒場にむかう。ジョーイ少年が後を追う。
天性の早撃ちでシェーンはライカー一族を葬り去る。このガン・ファイトは類ない見せ場であり映画史に残ると思う。一段落ついたシェーンは馬に跨り再び当てもない旅に出ようとする。シェーンへの憧れが極まったジョーイは留まるよう懇願するが諭される。それでも諦めきれないジョーイの呼びかけ声は山々にこだまする。
「シェーン!カムバック!」
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