「【今作のストーリー展開は”ジュテーム”の国、仏蘭西では、受け入れられるのであろうか。幸福の隣にある陥穽を描いたと思われる作品。】」幸福(しあわせ) NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【今作のストーリー展開は”ジュテーム”の国、仏蘭西では、受け入れられるのであろうか。幸福の隣にある陥穽を描いたと思われる作品。】
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ー アニエス・ヴァルダ監督作品は全作鑑賞した訳ではないが、今作の製作意図は何なのだろう・・・。ー
■美しく幸福感に満ちた平凡だが満ち足りた日々を幼き子供たちと過ごすフランソワと働き者の妻テレーズ。
だが、フランソワはそんな中、近くの街のエミリと恋に落ち、いつものように家族で森にピクニックに行った際に、フランソワは、テレーズにその事実を告げる。
二人は愛し合った後、テレーズは水死体で発見される。
◆感想
・今作は、1965年ベルリン国際映画祭銀熊賞、審査員特別賞を受賞しているが、邦画でこのストーリーで映画を作ったら、陰惨なモノになるであろう。
・だが、今作では浮気したフランソワを誰も責めないし、エミリもテレーズが自死した後に、直ぐフランソワと幼き子供達と暮らし始める。
<本作は、人生の奥深さと儚き幸せを描こうとしたのであろうか?
前半のフランソワとテレーズが子供達とピクニックに行った時の季節は春であり、公園の風景も花々を含めて、華やかである。
後半、テレーズの死後、フランソワとエミリが子供達とピクニックに行った時の季節は秋であり、子供達の茶系の服装も含めて、やや陰りがある気がする。
今作は”仏蘭西の恋愛観を表した作品なのかも知れないな”とも、思った作品である。>
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