「猿と人間の共存」最後の猿の惑星 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
猿と人間の共存
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2670年、オランウータンの学者が歴史を説明・・・新猿の惑星、猿の惑星征服のあらすじ。つまりは人間は同じ過ちを犯したということだ。歴史は変えられない・・・
猿が「ノー」というのは許されるのだが、人間がノーと言うのは隷属時代を思い出させるので禁句となっていた。シーザーがまだ生きているのだから、それほど年月は経ってないのに、猿たちは皆しゃべれるし、オランウータンの知識は人間のそれを遙かに超えていた。さすがに無理っぽい設定だ。猿と人間が共存、しかも平等に近いということはTV版の設定にも似ているのかもしれない。
ミュータント、といっても普通の人間たちは住居である廃墟のみならず世界を猿に奪われるのではないかと楽園を襲う。ゴリラの軍隊の意見も正しいように思えるが、どちらを見ても現在の国家間の縮図のようだ。猿のなかでも、生き捕りを主張するシーザーに反して、ゴリラたちは人間を殺したいだけ。最後にはシーザーを暗殺する計画さえあった。
“猿は猿を殺してはならない”という神聖なる掟。なんとなく平和的な終わり方で、その後少なくとも600年は平和共存が続くけど、軍隊や武器、守ることの意味まで考えさせられそうなところが面白い。
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