劇場公開日 1971年7月31日

「前作の唖然としたラストから、そう来たかという展開、正にこの後、現在まで続く“猿の惑星”の原点とも言える秀作」新・猿の惑星 Jettさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5前作の唖然としたラストから、そう来たかという展開、正にこの後、現在まで続く“猿の惑星”の原点とも言える秀作

2024年6月9日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

前作「続・猿の惑星」が自分にとってはブッ飛びの珍作だったので、逆に面白くなって、どこまでブッちぎって行くのか見届けようと思ったのと、前作のラストからどうやって次作に繋げるのか気になって観ましたが、これは面白い展開

本作はブッ飛び要素はなく、前作からとても上手く繋いだなあと納得のストーリー展開
でも、これを肯定すると“卵が先か、鶏が先か”のタイムパラドックスに陥りますが、面白いからOK

衝撃のオープニング、そして悲壮感と画面がブラックアウトした後の不気味な“ママ・・・ママ・・・”の声で終わっていく、これまた衝撃的で悲しいエンディング
これから起こる顛末を知っているが故に何とも言えない後味の悪さが切なくなります

猿が人間よりも下等だとの人間の傲りや人間と同等に考え喋るジーラとコーネリアスに脅威を感じ、彼らを監禁し不当に扱い、しまいには彼らと生まれた赤ん坊まで殺す人間の醜さよ
現代でもやっていることは変わってないなと思うし、本当にこういう流れで将来人類は自滅するのかもな、と思えてしまいます

と、この先から2024年の現代まで脈々と作り続けられる人気シリーズを決定付けた秀作だと思います

Jett