サムソンとデリラ(1950)のレビュー・感想・評価
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ゴージャスな肉体の愛憎劇
その昔、交際していた人から「俺たちはサムソンとデライラみたいなものかも」と言われてから、ずっと気になっていたストーリーを、この度やっと観た。
サムソンの肉体とデライラの悪女たる美しさが見もの。
映像はセットだと分かるし、音楽も白人が考えるところの物なので、臨場感に欠けるところはあるものの、CGではない凄さが有り、いつの間にか引き込まれています。
特にライオンと闘うシーンはどうやって撮ったのだろうと思わせます。
デライラが最後改心しなければ、悲惨なだけですけど、悪女が本当の愛に目覚めていくことが救いです。
サムソンも初めからデライラにしておけば、こんな悲劇にならずに済んだのに…とは思いますけど、人の心は合理的にはいかないものです。
聖書の中にあるお話らしいのですが、紀元前1000年から人というのは、男女間の愛憎劇を繰り返しているのですね。現在も変わらず人種差別も有り、人類は殆ど成長していないなと残念な気持ちにもなりました。
ちなみに、私はサムソンの方、彼がデライラの方だと、何十年も経て、知ることが出来たのも良かったです。
髪の毛は大切!
幼少の頃、テレビで2度ほど見て、記憶にずっと残ってしまった作品。大人になった今、改めて鑑賞すると、虐げられてきた被支配民族のダン族やサムソンの立場に以前より感情移入できなかった。しかし、ラストのスペクタクル映像にはやっぱり感動。
神がかり的な強さももっと部族を守るために使う描写がほしい。女にうつつを抜かしている腑抜けたサムソン。ずっと傍で見守っているミリアムが健気でいじらしい。本物のライオンとの格闘シーンはどうやって撮ったのか・・・気になる。
サムソンは単に純粋に惚れっぽいだけの愛。セマダールは結婚式途中でペリシテ人のアルトアに気軽に乗り換えるくらいだから、愛は深くない。しかし、デリラの愛はサムソンにマムシだの悪魔だの罵られても貫いた本物の愛だったかもしれないし、結婚できないとわかっていても慕い続けたミリアムの愛は本物だった。
悲劇だが 気にならず、楽しめる
王国(パラマウントスタジオのこと)を 築いた デミル監督の 旧約聖書を題材とした大作
紀元前1000年の、わりと大雑把な、神に選ばれた怪力男サムソンを マチュアが、彼に執着するデリラを ラマーが、彼女を 愛しているのか、観察してるのか判らない王を サンダースが演じている
(一番、理解出来る人物)
壮大なセット、豪奢な衣裳、本物の宝石(飴玉のように大きい!)
金のかかり具合も、ある意味、気持ちがいい
女性観客の目を 意識した、監督の作戦に はまり、
凝視してしまう…
サムソンが ライオンと闘う場面は、
明らかにスタントマンと判り、
それも ご愛嬌か
ヘディ・ラマーは ひたすら美しい
今では「発明家」としての方が 有名らしいのには、ビックリです
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