「繰り返すくしゃみ」サブウェイ・パニック Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
繰り返すくしゃみ
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総合:85点
ストーリー: 90
キャスト: 85
演出: 85
ビジュアル: 65
音楽: 60
地味であるが玄人好みの犯罪物映画の秀作。映画の時間と変わらないくらいの短い時間の犯罪を、一本の映画にしっかりと詰め込んだ。
地下鉄を乗っ取り身代金を請求する犯罪者と、それに立ち向かうブルドッグのような刑事。ロバート・ショウ演じる犯罪グループのリーダーのブルーは、冷徹に事件を計算し感情に流されることなく物事を進めていく。その犯罪者としての有能ぶりに舌をまく。敵ながら本当にたいしたやつであり、その存在感は高い。またウォルター・マッソー演じる警部補ガーバーは感情を出しながらも一直線に事件解決に取り組んでいく。
目的遂行のために人質を殺すこともためらわず、主導権を警察側に与えることがないブルーがいる。その一方で犯人の行動を分析しながら対応をしていくガーバー。この二人の息詰まる交渉と裏の取り合いが、途切れさせることなく緊迫感を煽る。
それにしても交渉の途中で常に聞こえてきたくしゃみと、それに対して「お大事に(Bless youと言っていたのだと勘違いしていたが、何故かドイツ語のGsundheit)」と言っていたのがこんな意味を最後に持つとは!これにもやられました。いい終わり方でした。
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