「斬新なアングルが訴えてくる感情」裁かるゝジャンヌ バリカタさんの映画レビュー(感想・評価)
斬新なアングルが訴えてくる感情
シアターフォーラムさんの企画で鑑賞です。この監督さんの作品は観たことなくて興味本位です。予告編の中で一番惹かれた本作をチョイス。結果は正解でした。
「ジャンヌダルクの受難」が正式原題題なのかなぁ?
「La passion〜」 だったから。キリストの受難になぞられたような展開なのかな?詳しくないので鑑賞後にネットで検索したら史実とは異なる点ありましたね、
やはり。ジャンヌを聖女として扱い、わかっていない人間の贖罪を受けるような展開でした。冠といい。
けど、宗教的に重要な人物ですから、このような描き方でも良いと思います、聖女に寄せたのは。
表情の変化をひたすらフューチャーした映像。緊迫や緊張感はもちろん、人間ジャンヌの心のゆらぎと決意が画面いっぱいに拡がり伝わってきます。絶望感というか、人間へ向けたような哀しみの表情なんて、ひたすら胸を締め付けられます。さらに余計な演出がないので、ただただ裁判で交わされる言葉とそれぞれの表情に集中できました。演者の力あってこそですが、まぁ沢山こちらの感情を揺さぶってくれました。また、直接的な描写が少ないのも驚きです。説明っぽいセリフや映像が嫌いな僕にはピッタリでした。
なんかすげー作品でした。圧倒されてしまいました。
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