ザ・チャイルド(1976)

劇場公開日:

解説

ある島に観光に来た夫婦を無差別に襲う子供達を描いた恐怖映画。77年ファンタスティック国際映画祭批評家大賞受賞作品。製作はマヌエル・ペレス、監督は「象牙色のアイドル」のナルシソ・イバネッツ・セラドール、脚本はルイス・ペニャフィエル、原作はJ・J・プランス、撮影はホセ・ルイス・アルカイネ、音楽はワルド・デ・ロス・リオスが各々担当。出演はルイス・フィアンダー、プルネラ・ランサム、アントニオ・イランソなど。

1976年製作/スペイン
原題または英題:Quien Puede Matar A Un Nino?
配給:ジョイパックフィルム
劇場公開日:1977年5月14日

ストーリー

とあるスペインの海岸沿いの町は、年に一度の祭りで海外からの旅行者も多く、人の波であふれていた。生物学者のトム(ルイス・フィアンダー)と3人目の子供を妊娠中の妻エビー(プルネラ・ランサム)も、イギリスよりやって来たその中の一組である。祭り見物を楽しむ2人は、翌朝、沖のアルマンソーレ島に向った。島の子供達に歓迎され上陸したものの、大人の姿はまるでない。夏の暑い日だった。水を求め、ある酒場に入るが、やはり人影はない。トムが人をさがしにいった留守に酒場で1人待つエビーに少女が笑顔でやって来、妻の腹を撫でて去っていった。やがて帰って来たトムは、島に大人がいないと言う。2人はホテルに行く。ふと老人が少女に追いかけられているのを見たトムは、彼らの跡を追った。老人は死んでいた。少女に杖で殴り殺されたのだ。トムは死体を納屋に隠すが、子供達はよってたかって死体を切り刻んでいく。ホテルに戻っても、妊娠中のエビーを刺激しないため、トムはその事をふせておいた。その時、ホテルの2階より傷ついた男が降りて来た。男の話によると、ある晩を境いに子供達が、島中の大人達を狂ったように殺しているらしい。ふるえる男の前に男の愛娘が現われた。娘といっしょにホテルを出ようとする男は、引き止めるトムの助言も聞かず、街角に消えた。と、男の悲鳴が……。生き残っていた電話の交換手もトムが助けに行った時には、子供達のえじきにされていた。ついにトムは島からの脱出を決意する。車で逃げる2人。島の反対側も子供達に占領され、警察の留置場にたてこもる2人。襲いくる子供の群れ。ついにトムは小さな子供を撃ち殺す。夜が来た。たてこもる2人に異変が起きた。エビーが腹の中の赤ん坊によって殺されたのだ。悲しみに明けた翌朝、トムは機関銃で行く手をふせぐ子供達を殺し、舟に飛びのる。エンジンをかけるトム。だが、子供達が襲いかかる。必死で子供達から逃げようとするトムを、沖に現われた巡視艇が発見し、すべては裏目に出た。巡視員達はトムが子供に危害を加えていると見て、彼を射殺してしまったのだ。まもなく巡視艇は着壁した。だが惨事は終わらない。ようやく事態をのみこんだ巡視員達に子供が襲いかかった。やがて、隊をくんで大人を殺しに本土へ向かう子供達の舟が蒼い海に出航していく。

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映画レビュー

5.0「47年振りに公開」

2024年11月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

今年263本目。 1977年公開の作品。 清水崇監督、近藤亮太監督のトークショー付き。 この映画館の「日本ホラー映画大賞」と「レジェンドホラー映画祭」のイベントで。 47年前にこんな面白い映画があったなんて。 「ジョーズ」は1975年公開ですがこの当時ジョーズが世界であれだけ売れていて、唯一興行収入ザ・チャイルドが上回ったのがイタリアだったと清水監督が。 子供が絡んだホラーで、カルトホラーとも言えると狂信的な所を描いた作品。最初ずっと子供が戦争で飢餓の映像、本編「だからいいよね」凄過ぎる。 現在も何億人が飢餓忘れない。

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ヨッシー

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