「とてもよかった」サタデー・ナイト・フィーバー 吉泉知彦さんの映画レビュー(感想・評価)
とてもよかった
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見る前のイメージは、今夜もディスコで最高だいえーいみたいなものだったのだけど、以前、町山智浩さんの紹介で、そういうのではないと言うので見たら、本当にディスコで浮かれる若者の話ではなく、現実にさいなまれる若者の話で驚いた。2回目で初めてのスクリーン。
ヒロインのキャサリンが、人を見下すひどい性格の嫌な女。あんなのにかかわるなと強く思う。それより自分を慕ってくれるアネットを大事にしろよと思っていると、友達に輪姦される。しかも自分も乗っている車の後部座席で、ひどい。『ウェスト・サイド・ストーリー』的に殴り込みに行った先は、本当に敵だったかどうか不明。
トニーがコメリに退職金の請求に行って、「あれは水に流そう、うちはみんな長く働いているんだ、あいつは20年、こいつは18年」と言われて素直に喜ばず、複雑な表情になるところにリアリティの凄みを感じる。
ディスコダンスが社交ダンスみたい。まだブレイクダンスが誕生する前の時代だ。トニーの部屋には無邪気にブルースリーやロッキーのポスターが貼られている。
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