サスペリア(1977)のレビュー・感想・評価
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シュールでムチャクチャだけど美しいのだからしょうがない。
何千回と観ている大ファンやマニアの方々が大勢いるのに、数回しか観てない自分が言うのもなんだが、何度観てもムチャクチャな映画で、笑いつつも魅入られてしまう。筋書きを追おうとしても、理解できない穴に何度も落ちてつまずくし、殺戮が問答無用で迫ってくる乱暴さと襲われる側の無力さは、なんなら初期の「呪怨」に近い(『サスペリア』の方が遥かに先だが)。ただ、映像がとにかく強烈で、不穏で、耽美でもある。冒頭の空港について風雨の中タクシーが拾えない描写の時点で、もうただごとでないことが始まってます!というテンションが伝わってくる。結局、何を見さされているんだかわからないけど、とにかく圧巻。なんだか観客側まで映画にひき逃げされたような気さえする。その点ルカ・グァダニーノのリメイクはすごく考え抜かれた知性が感じられて、もっと俺をムチャクチャにしてくれよ!と物足りなく思ってしまうくらい、凄いオリジナルなのである。
0132 アイリスってなんや?と思ったものでした。
1977年公開
初見はなんて下手な間なんだ!
今はこれでいいのだ!
ともかく色彩とショッカー音に力を
入れて精神的にまいらす手法。
コブリンのタイトル曲はエクソシストの
チューブラーベルズと双璧。
そこに全く論理的でないアルジェント師匠の
演出が絡み脳が左右に大きく揺れる体感。
エンドのウジ虫まみれは今後も続く
70点
テレビ初鑑賞 1979年10月1日 月曜ロードショー
ホラー観れるようになったので 「決して1人では、観ないでください」...
ダリオ・アルジェント傑作にして最も美しいホラー!
ホラー映画が大好きなのですが、これまで数あるホラー映画を観てきた中でも、最も美しいホラーといえるでしょう。映画自体は1977年公開されたのですが、4Kで生まれ変わり再度上映されましたのは嬉しかった。
この映画は芸術です!
視覚と聴覚を見事なまでに圧倒させてくれ、血の赤をベースに青色・黄色・緑色と原色の光と建物の原色の色彩、そしてアルジェント監督作品ではつきものの、"ゴブリン"の人間の感覚に直接襲い掛かるような音楽とのコラボレーションは、すばらし過ぎます。
「決して一人では観ないで下さい」というキャッチフレーズで当時は宣伝をしていたのですが、残酷描写はこの時代としてはかなりショッキングなものだったでしょう。冒頭での首吊り&顔にガラスの破片が刺さっているシーンはいきなり最高潮で、緊迫感をさらに掻き立て追い討ちをかける見事なカメラワークも醍醐味です。この時代ならではの恐怖を表現する技法ですね。
歴史あるバレエ学校を舞台にして繰り広げられる、"魔女"がテーマのストーリーですが、よーくよく真剣に考えると、かなり辻褄が合わないし強引すぎな展開と結局何が言いたかったのだろうか???と分からなくなるような作品なんですが(まぁ、アルジェント監督作品は大体そうなんですが)、映画を観ていると不思議と辻褄合わないことなんて感じさせられることなく虜になりのめり込んでしまいます。そして、ラストシーンで明かされる衝撃の真相では、一気にテンション上がり最後の最後まで結末がどうなるかも読めないのです。
さらに本作なんといっても、花を添えるジェシカ・ハーパーの存在です。非常にかわいらしいですね。彼女をずっと見ていても飽きません。芸術的なホラー作品にぴったりの配役だったと思います。
芸術ホラーとして名をとどろかせる名作でしょう。
映画館が壊れているのか
タイトルなし
5歳の時に劇場に連れて行かれた
学校の秘密
ひとりで観られた!
さすがダリオ!
濃ゆいカルト作。
うわぁぁ、なんだよ、この映画。オープニングからスッゴイ色々とぶち込...
【”黒の女王が、緋色のシンメトリックな館で行っていた忌まわしき事”ダリオ・アルジェント監督の天才的な音響効果の使い方、芸術性の高い意匠の美しさに引き込まれる作品。】
ー 内容は、巷間に流布しているので、割愛ー
■久しぶりに観た感想
・”ゴブリン”のイタリアン・プログレッシブ・ロックをバックに、縦横無尽に流し、スタイリッシュな映像の中、繰り広げられる惨劇の数々。
・ニューヨークからドイツにやって来た、バレリーナ志望のスージーや、バレエ学校の美しき女性達が、次々に襲われる様を、サディスティックに描いていく。
シンメトリックな館の中に、飛び散る鮮血。
・ヒロイン達を、精神的に追い込んでいく、音響、意匠、美術が素晴しい。
<ルカ・グァダニーノ監督が、2018年に発表したダコタ・ジョンソン、ティルダ・スウィントン出演の同名作品と比較するのも面白き、スタイリッシュホラーの嚆矢的作品。>
美少女をキャーキャーいわす様式美 (ホラー川柳)
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