最後の一人

劇場公開日:

解説

太平洋戦争で日本軍の占領下にあったグァム島に3年間1人で潜行し、脱出に成功した実話を映画化したロビンソン・クルーソーの現代版ともいえる戦記もの。脚本・監督・製作はジョン・モンクス・ジュニアとリチャード・ゴールドストーンが共同であたり、カール・カイザーが撮影を担当している。出演者は「フロッグメン」のジェフリー・ハンター、「地獄の戦線」のマーシャル・トンプソン、ロナルド・レミー、それにこの映画でアメリカ映画にデビューするバーバーラ・ペレスなど。

1962年製作/アメリカ
原題または英題:No Man is an Island
配給:ユニヴァーサル映画
劇場公開日:1962年12月11日

ストーリー

1941年12月7日の静かな日曜日、通信兵のジョージ・R・トウィード(ジェフリー・ハンター)は海軍を除隊して故郷ミネソタでラジオの修理屋を始めるつもりで荷造りしていた。その時無電が真珠湾奇襲のニュースを伝えた。数日後、日本軍は無防備に等しいグァム島に迫り、アメリカ軍はジャングルに隠れることになったが、数は減る一方だった。一軒家で日本軍のフィリピン侵入のニュースをきき、部下の死でショックを受けた彼をハンセン病病院を経営する神父が元気づけた。ハンセン氏患者の群にまぎれて島の北海岸に達し、狩人のアントニオのお陰で理想的な隠れ場を見つけたトウィードは、久しぶりにのんびりした生活を送った。修道院で教育をうけたアントニオの美しい娘ジョセフィナ(バーバーラ・ペレス)が彼の面倒をみた。グァム人の計らいで心臓マヒで埋葬された兵士の首にトウィードの認識票をつけて日本軍司令部附近の海に捨てたので、日本軍に悩まされずにロビンソン・クルーソーのような生活を続けられた。数カ月後、グァム島を大要塞にするために数千の日本兵が上陸した。彼は1人で日本軍の行動を偵察し、重要施設や防御陣の地図を作製した。何も知らない米軍の駆逐艦が日本軍の重砲陣地に近づいたが、トウィードの手製の発光信号装置で難を逃れた。その夜、彼は貴重な情報を司令部に知らせるために、悲嘆にくれるジョセフィナに別れを告げた。地図とメモをジャーに入れ、銃弾をくぐってパトロール・ボートに泳いでゆき、先刻救った駆逐艦に迎えられた彼は、31ヵ月間の試練に耐え抜いた英雄として歓迎された。彼のおかげで上陸部隊は難なく島を制圧した。島に帰ったトウィードは、ジョセフィナたちとグァム島の完全解放を祝った。

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