サイコ(1960)のレビュー・感想・評価
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ハエ1匹打てない者による殺人
前半は4万ドルの逃亡劇、後半は殺人犯探し。
白黒であることに最初はなれない。しかし内容の良さにそんなことは気にならなくなる。
殺人シーンの鬼気迫るようなBGMは圧巻。
私立探偵ニキは洞察力もホウレンソウも優れてるのに、刺されない前提で行動してるからそこだけはダメだ。まぁノーマン(犯人)が引きこもりみたいなクセして戦闘力高いのはすごい。2キルしてるし。
サイコって、サイコパス(日本語英語の社会性のないやつとか怖いやつ)の事だけだと思ってたけど、この映画では心理とか精神異常者の事も含んでるんだと思う。
白黒映画だが、内容は現代映画に太刀打ちできるようなモノで、古さやチープさを感じない。最近の映画は長いんで、1時間40分くらいで見れる名作なんで、(2倍速で映画見てるお前らが好きなタイパで言うと)お得です。
ノーマン・ベイツが好きな曲がベートーヴェンの『エロイカ』とは!♥
ベイツ・モーテルの裏の母屋が嵐が丘の『Wuthering Heights』に重なって印象に残った。
その他には江戸川乱歩の『屋根裏の散歩者』や同じ監督の『裏窓』とかの延長にあるのだろうと感じた。
この映画は多分2回目の鑑賞だが、この映画の初見時は『マセガキ』になる前の本当のガキだったはずだ。とんでもない物を見たと思った。今回は多分2回目だと思うが、壁にかかる1号室のもう一つの鍵が気になった事を思い出した。当たり前なんだけど、モーテルってそんな所だと思ったんだと記憶する。
さて、その後、マセガキは『コレクター』と言う映画を月曜ロードショーで見て、完全に性に目覚めた。勿論、解離性同一症を患ってしまった訳では無いが、この映画とコレクターがトラウマの如く、暫くの間僕の心に宿る事になった。勿論、母親も父親も元気だったし、明るく健やかに育ったつもりだ。
ところで、
ヒッチコックはどこにカメオ出演している?最初の店の窓の外にいる初老の人だろう♥
想像とちがう
あの有名なシャワーシーンは大事なラストシーンかと思ったがだいぶ序盤でびっくりした。
前半と後半で話が違うし、主人公はこの女性ではない、、?
コマ撮りだから迫力はないし笑っちゃったけど、当時からしたら革新的なんだろう。
あと俳優じゃなくて、登場人物の演技がみんな下手(嘘が下手)で面白かった。
今見ても普通に怖いし面白かった。
サイコスリラーの原点にして頂点ともいえる名作
スターチャンネルの吹き替え(過去にやっていたTBS版)で観ました。
なんと言ってもシャワールームでのあのBGMと共に流れた惨殺のシーンがヤバかったです。
そしてラストの主人公の不敵な笑みが不気味に思いました。
バイブル作品に追いついた
オシャレなデザインのイントロから導入部、怪しい警官やヘッドライトの幻惑、豪雨、鳥のはく製と不安感を掻き立てる。これで彼女に完全に移入されてしまう。それで悲惨な殺人。シャワーカーテンの向こうの血と裸体。妖しいエロチシズム。オチは当時としては新鮮な多重人格、しかも母親という倒錯。アンソニー・パーキンス。計算つくされたヒチコックのプロットにまんまと引き込まれる。
初めて見たのは中学生だったかな。この精神疾患が理解できなくて後半はナゾだった。何十年ぶりかでようやくすっきりしたかも。
やはり、名作と言われるだけある。
・前半は「安物のサスペンスドラマかよ…」とガッカリしたが、いつしか夢中になっていた。最終的に大満足。
・ちなみに、女性がシャワー室で殺される、あの有名なシーンを知っていても全く問題なく楽しめる。
総合的にはとても面白かったと思います。
近頃、刺激の強い映画ばかり見ている私には、少々物足りなく感じたところもありましたが、最後まで犯人当てられませんでした。家族で見たのですが、主人公の逃走の仕方がスキがありすぎで、皆でツッコんで観ました。古い車や白黒の映像を観ていると、見る前からホラーだと言われていたせいか、不気味でたまりませんでした。ですが、総合的にはとても面白かったと思います。
白黒映画で唯一DVDを所持(笑)
白黒映画で唯一気に入っている映画です、観ていない白黒映画がほとんどですが(笑) 今は珍しくありませんが、当時は二重人格のオチやナイフでメッタ刺しなど斬新だったでしょうね、主人公だと思っていた人物(この映画ではマリオン)が殺されてしまい後半はいなくなるというのは今も珍しいと思います! 本当の主人公はノーマンだったんですかね。 テーマ曲も時々口ずさんでしまいます(笑)
今見ても他の作品と目劣りしない根底
個人評価:3.7
限定された登場人物と空間で、しっかりとサスペンスとサイコを描いている。
脚本やカット割りに関しては、この年代特有のものがあるが、人間の心理や内面は流石のヒッチコックと感じる。
今見ても他の作品と目劣りしない根底がある。
多重人格を描く作品は現代には多いが、本作の様に実際の母親の人格が、自身に憑依し描く作品は見た事がなく、ヒッチコックならではの人間の内面を描いた作品だと感じる。
異常心理スリラーの元祖にして金字塔!
"サイコ" シリーズ第1作。
Blu-rayで鑑賞(吹替)。
冒頭からスリル満点で、ハラハラの連続でした。
4万ドルを横領した女が主人公なのかなと思いきや、あの有名なシャワー・シーンでその認識が間違いであったことに気づかされました。めちゃくちゃ驚きました。
不協和音のような音楽と共に、女と殺人者のカットが交互に挿入され、否が応にも高められていく恐怖。
直接的な描写を避けたことによって返って残酷さが際立ってしまうと云う、映画史上稀にみる名場面だな、と…
特典映像でシャワー・シーンの音楽有りと無しの比較がありましたが、無い場合は全く怖くありませんでした。ただ単調な画でしかなかったので音楽の効果は絶大だと思いました。
本作は言わばジャンルの先駆けなので正直目新しさを感じられなかったですが、ヒッチコック監督お得意のスリルを煽る演出や、恐怖を掻き立てる描写が秀逸でした。
物語の視点が次々に入れ替わり、最終的に4万ドルを横領した女の恋人とその女の妹が即席のコンビを組んで真相に迫っていく過程がめちゃくちゃスリリング。
上記のようにジャンルの先駆けなので、物語のオチは容易に想像がついてしまいました。しかし、同系統の作品が未だに模倣したり、敬意を捧げているのだなと考えると、いかに本作が名作であるのかが自ずと分かると云うもの。
何はともあれ、アンソニー・パーキンスのビジュアル・ショックが強烈。好青年の変貌に息を呑むと共に、演技の振り幅がすごいなと思いました。「当たり役キター!」ってことで勝手に続編つくりたくなる気持ちも理解出来る。
※修正(2023/08/24)
予想外の連続で驚愕。
「サイコ」字幕版 DVDで鑑賞。
*概要*
ヒッチコック監督によるサイコ・スリラー映画。
*主演*
アンソニー・パーキンス
*感想*
急にヒッチコックの映画を観たくなったので、DVDで鑑賞。初めてヒッチコックの作品を観ましたが、かなり面白い。
何が面白いってストーリーが面白かった。開始早々、すぐに世界観に入り込めました!(^^)
単純なストーリーでありながら、逆転をつくストーリーでもあった。まず、主人公がマリオンではなかったってところ。あれには驚きましたw だからあのシャワーシーンに繋がるんですね。
話の展開が自分が思ってた展開とは真逆だったので、更に驚きました!
恐怖を煽る音楽と古いモーテル、不気味な洋館の映し方が怖いし、なんといってもノーマンが地味に怖かった。。ノーマンがジェイク・ギレンホールに少し似てたw
1960年なので、全然生まれてませんが、結構面白かったです。最後はありがちなオチだったけど、普通に面白かったな~(^^)
久しぶりに再観賞‼️
改めて観賞してじわじわとくる恐怖がとても良かった‼️
1回見た時は誰でも思うのだがマリオンという女性が主人公だと😅見事に裏切られた😱
あれにはびっくりした😅予想と違くて、
おおおおもしろかったです!( ;´Д`)
初めてヒッチコックの映画見ましたがまーすごい!!
あっという間に感じられるストーリー展開、今にも何か起きる!と思わせる不気味な音楽、見る人を引き付ける殺人シーン!!
全てがマッチしてました!!!
さすがサスペンスの帝王!!!
終始ドキドキしてました( ;´Д`)
1960年の作品だと知り、驚きました!白黒のとても綺麗な映像でした(^-^)
有名なシャワーでの殺人シーン、ラストのミイラお母さん、
そしてそして!!
最後のノーマンの不気味な表情!!ゾクゾクさせられました!
映画好きの人なら一回は見て欲しい作品でした!
映画史に残る作品
ミイラ化した母親を発見した時の恐ろしさは、予備知識のためか、あまり恐ろしくはなかった。むしろ、遺体もろともに車が沼に沈んでいくシーンが怖い。この事件の真相そのものが全て消えてしまう恐ろしさを、あのモノクロの映像がよく伝えている。
観客に恐怖を味わわせる手法は、決定的なシーンに至るまでに、十分にその予兆を感じさせること。この鉄則を全編にわたって貫いている。
古かろうが怖いものは怖い
サイコサスペンスの古典にして金字塔である「サイコ」
今更ながら鑑賞しました。
あまりにも有名過ぎるシャワーシーンやある程度読めちゃうストーリー展開など、途中までは「こんなもんかー」といった感じでした。
しかし、個人的にはクライマックスに向かうにつれて背筋がゾクゾクとしてきました。
特にラストのアンソニー・パーキンスの顔‼︎
あれだけで、ストーリー上の矛盾とかトリックのズルさとか作品のアラが全部吹っ飛びました。
そういった絵的な力がある映画って本当に心に残るし、それが半世紀以上前に作られたものだと考えるとやっぱり名作なんだなと痛感しました。
多分、あのラストを見るために今後何回も観ちゃうんだろうなあ。
CGが無くてもこんなに、怖く見せる工夫が随所に生きている作品は驚きだ!
映画「ヒッチコック」はヒッチコック監督の代表作の一つで有る「サイコ」の撮影過程を再現しながら、ヒッチコック監督がどんな人物であったのか、その人物像に迫る作品だ。
そこで「ヒッチコック」を観る前には、再度「サイコ」を観直して観る必要が有り、見直ししたが、これが50年以上も前に作られた作品とは思えない面白さと驚きがあった。
私は、30年以上も前の学生時代に観たままだったので、細かいシーン迄は全く憶えていなかったが、改めて今観ると、この作品がいかに優れている娯楽サスペンス作品であったのかが、覗える映画だ。
音楽の使い方や、カメラワークの数々は言うに及ばず、編集等々、50年も前に、良くこんな難しい映画を只只撮ったなと感心するばかりであった。
あの、有名なシャワーシーンでも、ナイフを振り下ろすカットと、マリオンのショットを交互にテンポ良く見せる事で、ナイフでマリオンを切り刻んでいる様に見せる事に成功している。そして、アメリカ映画とは言え、あの時代は、未だ女性の全裸をスクリーンでは決して映せないのだ。その事を思えば、あの大胆なシーンを撮影した事は、映画の新しい1ページを塗り替える歴史的な作品であったと言える。
そして、ラストは、あの繊細で優しそうなノーマンが実は、多重人格の殺人鬼だったと言うストーリー自体が、あの時代にあっては、信じ難いホラーになるのだろう。
今日的な目でこの作品を観ると、全く映画よりも、現実の日常世界の方が、衝撃的な事件も起きている為に、今さらこんな映画を観ても驚きもしないと言う若い映画ファンもいる事だろう。
しかし、この映画が遥か半世紀以上も前に制作されていると考えると、やはり数々のチャレンジに挑んだ映画である事を実感させられる。
そして、何よりも恐いのは、善良な普通の人間でも、魔が射すとお金を横領する事が有る恐さを見せる事で、観客が自分の分身としてマリオンを重ねて観る訳だ。
非常にヒッチコックは、観客の心理状態を巧く計算し尽くしていると言える。
今では、CG撮影の特殊技術で、幾らでももっと高度な撮影を可能にする事が出来る為に、アラばかりが目に付いてしまう方も中にはいるかも知れないが、この作品に於いては、綿密なカメラワークを計算し、そしてその効果を出来得る限り最大限に利用し、そして尚且つ、観客の深層心理を巧く逆手に利用する事で、観客の関心をこの作品に取り込んでいる点ではお見事である。クラッシック映画の中には、色褪せて見える作品も中にはあるが、しかし、この「サイコ」に限っては、今でもサイコ・スリラー映画の基礎を作った作品として、評価されるべき作品だ。
そして、この映画の最大の魅力は、ノーマン役のアンソニーパーキンスの素晴らしい演技が有っての事だ。彼は50年代から、60年代にかけては非常に売れていた俳優で、59年には、日本では今直女性の人気を集めているオードリー・ヘップバーンの「緑の館」に出演していた他、ジェーン・フォンダや、「カサブランカ」の伝説的な名女優のイングリットバーグマンと「さよならをもう1度」で共演し、S・ローレンとも共演した素晴らしい俳優だ。
しかし、この作品のイメージが余りにも衝撃的な為に、このシリーズ役を何作も演じ、サイコホラー俳優のイメージが定着してしまった事は災難だっただろう。今で言うならイケメン俳優だった彼に、ホラー映画スターのレッテルが張られてしまったのだから、アンソニーにしてみれば、俳優人生が狂う恐怖の作品となってしまった訳だ。ショービジネス界の難しさこそが、この映画を上回る恐い世界なのかも知れない。
ネタバレしてるとあまり怖くない
映画『ヒッチコック』を見るための予習として久しぶりに見返した。ほとんど忘れいてると思っていたのだが、重要な項目は知識として記憶していたため、あんまり怖くなかった。ノーマン・ベイツ役の人の芝居がとても上手で感心した。物語の中盤で主人公が死んでしまうのはびっくりした。疑惑の登場人物がみんなキョドりすぎ。
全21件中、1~20件目を表示