サイコ(1960)のレビュー・感想・評価
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あの独特な音楽。 ソウル・バスのタイトルバック。
何度もパロディになるくらい超有名なシャワーシーン。
その後の瞬きしない目のアップ。
車が沼に沈みかけて、一旦止まる。
探偵が階段を登った時の俯瞰ショット。
階段から落ちる探偵。
地下室で悲鳴を上げて電球が揺れる演出。
手があたって揺れる電球が写すベイツ夫人の顔。
3回目でも面白い。
探偵がベイツモーテルに寄った後に公衆電話で報告する相手が、雇い主の社長ではなくてマリオンの恋人や妹ライラが待機する雑貨店なのが少し不思議に思ったが、土日は不動産会社が休みなのだろうか?
カメオ出演するヒッチコックは今回、開始約7分後のマリオンが事務所に出勤した際、事務所の外でウェスタンハットをかぶって立っている人。
馬場康夫と三谷幸喜がこの映画について対談してるので久しぶりに鑑賞。
サスペンス映画の傑作。カメラワークが凄すぎる。
初めての白黒映画。
中盤の展開は知ってたけど、それでも面白かったです。
オープニングから超オシャレで最高。
さらに最初からスリリングな展開で引き込まれる。
車でのシーンや、中古車の店のシーンはスリル満点で画面から目が離せない。
その後のシーンもずっとスリリングで飽きさせないです。
中盤以降の探偵とノーマンとの会話シーンはいつノーマンが暴れ出すのか分からないスリルがあり、また目が離せません。
あと印象的だったのは、
階段を使ったカット。
途中から僕はお母さんいなくて幻覚なんじゃないかと予想していまた。
そして中盤カメラが階段をゆっくりと登っていき、
その間お母さんとノーマンの会話が聞こえる。
その間僕は画面に釘付け、
その後階段を上から見下ろすようなカットになった時、
お母さんを抱えてノーマンが部屋から出てくる。
実際に生きてるとしたらどうなるんだろうとさらに引き込まれる。
最後の2人でノーマンの家に乗り込むシーンも、階段の裏に隠れるシーンも2人の表情を1つの画面で観れてさらに緊張感が増したし、
地下室に行った後のお母さんを振り向かせるシーンは、
タメがすごいあるから緊張感があって最後まで目が離せず、凄いなと思いました。
1960年の白黒映画だけど今観ても面白いし、
会話劇の所でこんなに引き込まれるのは本当に凄かったです。
ラストカットも衝撃的で最後の最後まで本当に面白かったです。
ハエ1匹打てない者による殺人
前半は4万ドルの逃亡劇、後半は殺人犯探し。
白黒であることに最初はなれない。しかし内容の良さにそんなことは気にならなくなる。
殺人シーンの鬼気迫るようなBGMは圧巻。
私立探偵ニキは洞察力もホウレンソウも優れてるのに、刺されない前提で行動してるからそこだけはダメだ。まぁノーマン(犯人)が引きこもりみたいなクセして戦闘力高いのはすごい。2キルしてるし。
サイコって、サイコパス(日本語英語の社会性のないやつとか怖いやつ)の事だけだと思ってたけど、この映画では心理とか精神異常者の事も含んでるんだと思う。
白黒映画だが、内容は現代映画に太刀打ちできるようなモノで、古さやチープさを感じない。最近の映画は長いんで、1時間40分くらいで見れる名作なんで、(2倍速で映画見てるお前らが好きなタイパで言うと)お得です。
ノーマン・ベイツが好きな曲がベートーヴェンの『エロイカ』とは!♥
ベイツ・モーテルの裏の母屋が嵐が丘の『Wuthering Heights』に重なって印象に残った。
その他には江戸川乱歩の『屋根裏の散歩者』や同じ監督の『裏窓』とかの延長にあるのだろうと感じた。
この映画は多分2回目の鑑賞だが、この映画の初見時は『マセガキ』になる前の本当のガキだったはずだ。とんでもない物を見たと思った。今回は多分2回目だと思うが、壁にかかる1号室のもう一つの鍵が気になった事を思い出した。当たり前なんだけど、モーテルってそんな所だと思ったんだと記憶する。
さて、その後、マセガキは『コレクター』と言う映画を月曜ロードショーで見て、完全に性に目覚めた。勿論、解離性同一症を患ってしまった訳では無いが、この映画とコレクターがトラウマの如く、暫くの間僕の心に宿る事になった。勿論、母親も父親も元気だったし、明るく健やかに育ったつもりだ。
ところで、
ヒッチコックはどこにカメオ出演している?最初の店の窓の外にいる初老の人だろう♥
想像とちがう
あの有名なシャワーシーンは大事なラストシーンかと思ったがだいぶ序盤でびっくりした。
前半と後半で話が違うし、主人公はこの女性ではない、、?
コマ撮りだから迫力はないし笑っちゃったけど、当時からしたら革新的なんだろう。
あと俳優じゃなくて、登場人物の演技がみんな下手(嘘が下手)で面白かった。
今見ても普通に怖いし面白かった。
サイコスリラーの原点にして頂点ともいえる名作
スターチャンネルの吹き替え(過去にやっていたTBS版)で観ました。
なんと言ってもシャワールームでのあのBGMと共に流れた惨殺のシーンがヤバかったです。
そしてラストの主人公の不敵な笑みが不気味に思いました。
バイブル作品に追いついた
オシャレなデザインのイントロから導入部、怪しい警官やヘッドライトの幻惑、豪雨、鳥のはく製と不安感を掻き立てる。これで彼女に完全に移入されてしまう。それで悲惨な殺人。シャワーカーテンの向こうの血と裸体。妖しいエロチシズム。オチは当時としては新鮮な多重人格、しかも母親という倒錯。アンソニー・パーキンス。計算つくされたヒチコックのプロットにまんまと引き込まれる。
初めて見たのは中学生だったかな。この精神疾患が理解できなくて後半はナゾだった。何十年ぶりかでようやくすっきりしたかも。
やはり、名作と言われるだけある。
・前半は「安物のサスペンスドラマかよ…」とガッカリしたが、いつしか夢中になっていた。最終的に大満足。
・ちなみに、女性がシャワー室で殺される、あの有名なシーンを知っていても全く問題なく楽しめる。
総合的にはとても面白かったと思います。
近頃、刺激の強い映画ばかり見ている私には、少々物足りなく感じたところもありましたが、最後まで犯人当てられませんでした。家族で見たのですが、主人公の逃走の仕方がスキがありすぎで、皆でツッコんで観ました。古い車や白黒の映像を観ていると、見る前からホラーだと言われていたせいか、不気味でたまりませんでした。ですが、総合的にはとても面白かったと思います。
白黒映画で唯一DVDを所持(笑)
白黒映画で唯一気に入っている映画です、観ていない白黒映画がほとんどですが(笑) 今は珍しくありませんが、当時は二重人格のオチやナイフでメッタ刺しなど斬新だったでしょうね、主人公だと思っていた人物(この映画ではマリオン)が殺されてしまい後半はいなくなるというのは今も珍しいと思います! 本当の主人公はノーマンだったんですかね。 テーマ曲も時々口ずさんでしまいます(笑)
今見ても他の作品と目劣りしない根底
個人評価:3.7
限定された登場人物と空間で、しっかりとサスペンスとサイコを描いている。
脚本やカット割りに関しては、この年代特有のものがあるが、人間の心理や内面は流石のヒッチコックと感じる。
今見ても他の作品と目劣りしない根底がある。
多重人格を描く作品は現代には多いが、本作の様に実際の母親の人格が、自身に憑依し描く作品は見た事がなく、ヒッチコックならではの人間の内面を描いた作品だと感じる。
異常心理スリラーの元祖にして金字塔!
"サイコ" シリーズ第1作。
Blu-rayで鑑賞(吹替)。
原作は未読。
冒頭からハラハラの連続である。4万ドルを横領したマリオンが主人公かと思いきや、あの有名なシャワーシーンでその認識が間違いであったことに気づかされ、とても驚かされた。
不協和音のような音楽と共に、マリオンと殺人者のカットが交互に挿入され、否が応にも高められていく恐怖がすごい。
直接的な描写を避けることによって、返って惨劇の残酷さが際立って来ると云う映画史上に残る名場面だなと思った。
特典映像でシャワーシーンの劇伴有りと無しの比較があったが、劇伴の無い場合は全く怖くない。単に単調なシーンでしかなく、映像と劇伴の効果的な組み合わせの妙に唸らされた。
本作は言わばこのジャンルの先駆けであるから、目新しさを感じられなかったものの、ヒッチコック監督お得意のスリルを煽る演出や恐怖を掻き立てる描写が巧みで引き込まれた。
前半と後半で物語の視点が入れ替わる。4万ドルを横領したマリオンの恋人と、マリオンの妹ライラが即席のコンビを組んで真相に肉薄していく過程がとてもスリリングだ。
先駆け作故に、オチは容易に想像がついた。しかし同じ系譜の作品が未だに模倣し敬意を捧げているのだと考えると、いかに本作が名作であるのか、自ずと分かると云うものだろう。
[余談]
アンソニー・パーキンスのビジュアルショックが強烈だ。青年の変貌に息を呑むと共に演技の振り幅がすごいと思った。
「一世一代の当たり役キターーー!!!」ってことで、自らの手で続編をつくりたくなる気持ちも充分に理解出来た。
[以降の鑑賞記録]
2024/12/31:Ultra HD Blu-ray(完全版,字幕)
※修正(2024/12/31)
予想外の連続で驚愕。
「サイコ」字幕版 DVDで鑑賞。
*概要*
ヒッチコック監督によるサイコ・スリラー映画。
*主演*
アンソニー・パーキンス
*感想*
急にヒッチコックの映画を観たくなったので、DVDで鑑賞。初めてヒッチコックの作品を観ましたが、かなり面白い。
何が面白いってストーリーが面白かった。開始早々、すぐに世界観に入り込めました!(^^)
単純なストーリーでありながら、逆転をつくストーリーでもあった。まず、主人公がマリオンではなかったってところ。あれには驚きましたw だからあのシャワーシーンに繋がるんですね。
話の展開が自分が思ってた展開とは真逆だったので、更に驚きました!
恐怖を煽る音楽と古いモーテル、不気味な洋館の映し方が怖いし、なんといってもノーマンが地味に怖かった。。ノーマンがジェイク・ギレンホールに少し似てたw
1960年なので、全然生まれてませんが、結構面白かったです。最後はありがちなオチだったけど、普通に面白かったな~(^^)
久しぶりに再観賞‼️
改めて観賞してじわじわとくる恐怖がとても良かった‼️
1回見た時は誰でも思うのだがマリオンという女性が主人公だと😅見事に裏切られた😱
あれにはびっくりした😅予想と違くて、
おおおおもしろかったです!( ;´Д`)
初めてヒッチコックの映画見ましたがまーすごい!!
あっという間に感じられるストーリー展開、今にも何か起きる!と思わせる不気味な音楽、見る人を引き付ける殺人シーン!!
全てがマッチしてました!!!
さすがサスペンスの帝王!!!
終始ドキドキしてました( ;´Д`)
1960年の作品だと知り、驚きました!白黒のとても綺麗な映像でした(^-^)
有名なシャワーでの殺人シーン、ラストのミイラお母さん、
そしてそして!!
最後のノーマンの不気味な表情!!ゾクゾクさせられました!
映画好きの人なら一回は見て欲しい作品でした!
映画史に残る作品
ミイラ化した母親を発見した時の恐ろしさは、予備知識のためか、あまり恐ろしくはなかった。むしろ、遺体もろともに車が沼に沈んでいくシーンが怖い。この事件の真相そのものが全て消えてしまう恐ろしさを、あのモノクロの映像がよく伝えている。
観客に恐怖を味わわせる手法は、決定的なシーンに至るまでに、十分にその予兆を感じさせること。この鉄則を全編にわたって貫いている。
古かろうが怖いものは怖い
サイコサスペンスの古典にして金字塔である「サイコ」
今更ながら鑑賞しました。
あまりにも有名過ぎるシャワーシーンやある程度読めちゃうストーリー展開など、途中までは「こんなもんかー」といった感じでした。
しかし、個人的にはクライマックスに向かうにつれて背筋がゾクゾクとしてきました。
特にラストのアンソニー・パーキンスの顔‼︎
あれだけで、ストーリー上の矛盾とかトリックのズルさとか作品のアラが全部吹っ飛びました。
そういった絵的な力がある映画って本当に心に残るし、それが半世紀以上前に作られたものだと考えるとやっぱり名作なんだなと痛感しました。
多分、あのラストを見るために今後何回も観ちゃうんだろうなあ。
全23件中、1~20件目を表示