サイコ(1960)のレビュー・感想・評価
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今ではテンプレに感じられるほどの原点
モノクロ映画の初鑑賞。
ホラーというよりはスリラー。あの不気味な男や殺人鬼に追いかけ回されるハラハラ感が心地よかった。
序盤の、ベイツの底知れない不気味さがわかる会話がゾクゾクする。
今では色んな作品に転換されている仕掛けやオチなので驚きこそないものの、あの俯瞰する視点から襲われるシーンはビックリした。
古い映画ならではの工夫を凝らした伝説的なシーンと、キャスト陣の名演でとても面白かった。
映画を作るのがうますぎる
「サイコ」か「めまい」?
ヒッチコックの作品には「めまい」推しと「サイコ」推しに分かれるのをご存知でしょうか?(←そんなの無いよ❗️)「めまい」は批評家からは大絶賛で映画ベスト10には必ず入ってる名作でもあります。F・トリュフォーは、この映画を好んでいるのは有名ですが他にもB・デパルマもこの映画にオマージュを捧げた映画「愛のメモリー」を撮っています。午前10時の映画祭で「めまい」を観ましたがJ・スチュアートがサンフランシスコをぐるぐる廻ってるだけじゃないの?
飛んで飛んで廻って廻って廻る〜🎵(円広志)
すみません「めまい」推しの方🙇
私は断然「サイコ」推しで、この映画関連の本を
買ったりA・ホプキンス主演の「ヒッチコック」は何回も観ました。(ディズニーch)あとNHK-BS「アナザー・ストーリー」でもサイコの映画を取り上げておられました。
この映画はD・W.・グリフィスやJ・R・ゴダールが映画に革命を起こしたように位置する映画だと私は思います。(←おいおい言っちゃたよ💦)
物語中盤の予想もしない展開は後の作品に多大な影響を与えました。
Q・タランティーノ「パルプフィクション」は、この作品をベースにしていますし私見ですかS・キューブリック「フルメタル・ジャケット」の構成は、この作品無くして生まれなかったとも言えます。
ヒッチコックが、こんな冒険ができたのはTV「ヒッチコック劇場」を手がけた功績と映画会社の無理解。
「こんな脚本に金出せないよ〜、自分でお金出すんなら好きにしていいよ」
ヒッチコックの邸宅(ビバリーヒルズかな?)を担保に映画を製作しました。とりあえずヒットして良かったですね。
あと、この映画は水洗トイレで水が流れるシーンが初めて撮られたエポックメーキングな映画とも言われます。今の私達にすれば何のこっちゃ!?ですよね。
当時の映画撮影は、ほぼスタジオの中で行われていましたので撮影が済めば直ぐに取り壊さないといけません。そこに水道管なんか取り付ける余裕なんてありません。ハリウッドは水廻りのシーンは舞台として使っても日常的に使用されるシーンは飛ばしてました。それを考えるとシャワーシーンは挑戦ですよね。
私は実際のモーテルでロケして撮ってるものだと思いました。スクリーンで観るとシャワーシーンのジャネット・リーの瞳に引き込まれそうになります。うーむ、これこそ「めまい」的ですね。
今見ても衝撃
映画の父
すんごい今さら鑑賞。 もちろんちゃんと面白いし、色んな映画への影響...
「サイコ」パスと「サイコ」ロジー
映画史に残って当然
 会社の金を持ち逃げしたマリオンは、逃走中にベイツモーテルに宿泊。モーテルのはなれで母と暮らしていたノーマンが、受付対応をする。しかし、その夜マリオンは殺されてしまう。マリオンが行方不明になり、妹のライラが探偵に捜索を依頼するが。
 久しぶりの観賞。アンソニー・バーキンス、ジャネット・リーの二人があまりに目立っていて、ほぼ二人だけで物語が終始していた印象を持っていました。意外に早い段階で殺害されていたんですね。逃走、殺害、捜索の三部構成で、物語としては真相解明である後半がメインで、ベラ・マイルズが主役のはずでは。怖さはあまりないけど、音、音楽、演出、演技と、とても印象に残ります。
 娘二人(高3)にも、見せました。「あの音楽覚えてる?」「ニモ!」幼い頃何度も観たので、覚えていました。
 剥製が趣味のノーマン・ベイツは、漫画「ゴールデンカムイ」のある登場人物のモデルだな。
めちゃくちゃ怖い、とんでもなく怖い
シャワーシーンしか知らない、ネタバレ完全なしの状態で観れてよかった!序盤は主人公の動向も怪しくて主人公が精神疾患オチ!?と思ったり、BGMや演出も相まって追ってくる警察も怖いし、男に剥製にされる!?からのおばあちゃん!?からのなるほど!!!の展開に見事に翻弄され、しっかり楽しめました!
初のヒッチコック作品鑑賞でしたが、他の作品も追わなくちゃってくらい面白くて、ヒッチコック節であろうカメラのアングルや人間のドアップの絵、BGM等々、きっとこの古典をなぞっていまのホラーやサスペンスたちは成立しているんだななんて思いました!
一つだけ、シャワーシーンが有名というこが頭にありすぎて、期待しすぎていて、ええ!?リアリティがない!!と驚きました!笑
女が死んでからは、「こっからどう面白くなんだろ…」とちょっと心配(何様?笑)だったけど、女が死んでからの展開の方がよっぽど怖くて読めなくて面白かった!!
あと、車に沈んでくれ〜沈んでくれ〜ってやってるのがちょっと面白かった!笑
これが映画
こんなにも娯楽的で面白いエンタメなのに、ヒッチコックの作家性がすごく色濃く出ている、まさに芸術作品でもあり、そんな映画に根性を叩き直されたような気持ちがした。
昨今の映画は、漫画や小説の実写化や元から人気のあるIPなどが、大衆向けのエンタメとして制作され、オリジナル脚本や独自の演出を貫く映画はインディーズなどで、作家性の強い作品としてコアなファン向けに公開されていると思う。
しかしそんなジャンル分けされた現代の映画産業や批評家・鑑賞者達の見方を一蹴りするように、ヒッチコックはエンターテインメントとして作家性を存分に発揮している。
この感覚は黒澤明の映画を見た時と近い。「羅生門」を見た時、そのエンターテインメントとしての出来栄えと作家性に強い衝撃と感動を覚えた。それと同じ感覚が、サイコを見終えた時に私に訪れた。
またこの映画は、王道の枠組みにも囚われていない。
三幕構成はシド・フィールドが提唱したシナリオの最も美しい形として、映画制作者の間では広く知れ渡っていると思うが、サイコのシナリオを三幕構成に当てはめることはできるだろうか?私はできなかった。
しかしそれでも、とても面白い。序盤は女が盗んだ大金をちゃんと持って逃げ切ることができるのかという緊張感で、画面に釘付けになりながら見ることが出来た。不気味な警官なども非常に良い。しかし急転して、女は何者かに殺されモーテルの店主がその何者かをかばい始めることで、店主は殺人を隠し通すことが出来るのか?という問と、探偵や女の家族たちは犯人を見つけることができるのか?という2つの問が新たに現れる。序盤の大金から内容は一気に変わっているのだ。
そしてサイコは群像劇でもないように思う。1つの事件を1つの時間の流れの中でシンプルに描いているのに、キャラクターもごちゃつかず、しかし沢山出てくるので満足感が得られる。
しかし、根底にあるテーマや1つの雰囲気のような物は変わることなく途切れることなくあるようにも感じる。縦横無尽にキャラクターを動かしストーリーを動かしながら、統一感のある映画として完成させているこの技術こそ、作家性であるのだろう。
アメリカを車で旅行することがあっても、片田舎のモーテルにだけは泊まりたくない‼️
アルフレッド・ヒッチコック監督の最高傑作‼️ではありません‼️でも一番有名な監督作品かもしれません‼️多重人格やマザーコンプレックスという言葉を、映画の常識とした作品でもあります‼️そしてやっぱり、シャワーシーンの事を言わないわけにはいかないんです‼️マリオンがシャワーを浴び始める‼️カーテン越しの人影‼️シャワーヘッドから吹き出す水‼️そして肉切包丁のスイングとともに、鋭く耳の奥をつんざくバーナード・ハーマンの音楽‼️マリオンが死んだ後の眼球のアップ‼️たった45秒で映画の歴史が変わったし、スプラッター映画が生まれるきっかけになったと言われています‼️この映画のノーマンという役のためによくも悪くもその後の人生が変わってしまったアンソニーパーキンス‼️ラストカットの彼の表情は映画史に残る薄気味悪さですね‼️でもこの作品というか、ヒッチコック監督の本当に凄いところは、その語り口でしょう‼️大金を持ち逃げしたにもかかわらず、観る者の気持ちをヒロインに共感させてしまう話術‼️サングラスの警察官がホントに怖いんです‼️そして殺人現場の後始末を一生懸命するノーマン(なかなか車が沼に沈まなくて観てる方もハラハラ、イライラする)に感情移入させてしまうその語り口‼️本当にヒッチコック映画は深いし、偉大だし、そして何よりメチャクチャ面白い‼️
時代を考えれば★5を付けざるをえない大傑作
【”哀しき多重人格”1960年に今作を製作、公開したヒッチコック監督がロバート・ブロックの原作を映画化したサスペンススリラーの秀作。現代のサスペンススリラー映画に齎した影響は多大なる作品である。】
■最愛のトムと一緒になるために会社の金を横領してしまったマリオン(ジャネット・リー)。
 彼の下へ車を走らせる途中、彼女は廃れたモーテルに宿泊することに。
 人の良さそうな管理人ノーマン(アンソニー・パーキンス)に空腹を伝えると、親切な彼は自宅の夕食に招待してくれる。
 しかし、その家には年老いた“母”がいて…。
◆感想<Caution!  内容に触れています、>
・久方ぶりに鑑賞したが、矢張り面白い作品である。
観る側をミスリードする序盤から、ノーマンの真実の姿が、露わになって行く過程。
・ノーマンが”母は精神をやられていまして・・”と爽やかに言う表情。
ー 怖いなあ、何度観ても怖いぞ。-
<モーテルの裏に建つ怪しげな建物も印象的な、激烈な作品である。>
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13年前の感想
不動産会社に勤めるマリオン。あるとき、
社長と一緒に来た客が物件を気に入り現金で買いたいと、
4万ドルを現ナマでマリオンに渡す。社長は大金だから
小切手にするようにマリオンに言い、銀行に行かせる。
が、魔が差し4万ドルを盗み、逃亡劇が始まる。
ジャンルはサスペンスなので、この4万ドルを中心に話が進んでいくはずなんですが・・・。
これを劇場で公開した時、途中からの入場は禁止とされており、
内容も明かさずにと結構制約のある映画で、
まあシックスセンス的な「オチがわかると楽しめないよ系」です。
サイコの場合はオチよりも、内容の方なので。
多分、今のサスペンス映画の基礎を作った映画ですかね。
感想っぽい感想なに一つ言ってないですが。
でもとても面白いと思います。マリオンは一応主人公です。
一応ってところが重要です。
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