サイコ(1960)のレビュー・感想・評価
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やっぱ面白い。1を見たら すぐに2を見て!
2を見ればどれだけ1が面白いのか痛感する
1に関してはレビューは必要ない
構図 カット 演出と音響、様々な点で教科書でありパイオニアなのは間違いないでしょう。
じゃあ飛び上がるほど面白いのか?と言われれば 2019年の今となれば、そこまで面白いものではない。 しかし、
一般家庭にテレビも冷蔵庫も洗濯機も無い時代に創られたエンターテイメントの原本といえる資料的な面白さだ。
逆に2を見れば 『下らない映画はどういう物か?』というのが凄く良く分かるので
映画の良し悪しを感じるモノサシが伸びること間違いなし。
なので最高な1と最低な2を続けて見るのがオススメです。
ジャンル・スイッチ・ムービー
☆久し振りに鑑賞☆
小さい時に良くTVでやっていて(朧気な?記憶)、凄くお気に入りだった監督。
子供の頃は、マリオンがお金を持ち逃げしたことも、何であのモーテルに立ち寄ることになったのかとか、良く解らなかったです(笑)。
一見すると好青年のノーマン・ベイツ。
奥の応接室や瞳の奥に見え隠れする不気味さや、鳥の剥製作りを語る嬉々とした雰囲気は、彼の内面に潜むpsychopathそのものなんだなぁと思った。
前半と後半でストーリーが全く異なるジャンル・スイッチ・ムービー。
1本で2度おいしい作品ですね。
シャワーシーンでマリオンが襲われるシーンに使われるBGM「The Murder」も、余りにも有名過ぎて、今では誰が聞いても“襲われるシーン”だと判る程定着してますよね。
ヒッチコック監督作品では、他には「レベッカ」(これだけは原作を読んだ(笑))や「裏窓」「フレンジー」、特に「めまい」(←やたらリピート鑑賞した(笑))が好きなので、また改めて観たいです。
今見ても他の作品と目劣りしない根底
個人評価:3.7
限定された登場人物と空間で、しっかりとサスペンスとサイコを描いている。
脚本やカット割りに関しては、この年代特有のものがあるが、人間の心理や内面は流石のヒッチコックと感じる。
今見ても他の作品と目劣りしない根底がある。
多重人格を描く作品は現代には多いが、本作の様に実際の母親の人格が、自身に憑依し描く作品は見た事がなく、ヒッチコックならではの人間の内面を描いた作品だと感じる。
序盤からずっとシャワーシーン待ちだったけど、思いのほかチープだった...
脚本の大勝利
DVDにて初見。面白かった・・・。未観の人は、絶対に前情報一切なしで観てください。約束してください。
シナリオがとてもとてもとっても良くできており、あくび一つすることなく、文字通り釘付けになりました。
ヒッチコックと言えば、変態的な変な、通向けの映画を作ることで有名(?)ですが、本作は僕みたいな普通の人(自称)が観ても普通に面白かった。ただし、前情報は一切れずに!
ジャネット・リーが主人公かと思いきや、そうじゃなかったん!?・・・と、物語は思わぬ方向へ向かいます。この振り回される感じがこの映画の最大の魅力なので、前情報は一切入れずに。
映画史に残るあの「シャワーシーン」を経て、ラストはちゃんとしたヲチで締めくくられます(ちゃんとしないヲチで締めくくられていたのがアンダー・ザ・シルバーレイクでしたが・・・)。
僕は完全に騙されました。完敗です。
あと、オープニングクレジットがめっちゃカッコイイ。デパルマやスコセッシの映画を彷彿とさせます。このオープニングを観ただけで、良い映画だな!と思えます。
『ヒッチコック』も合わせて観ると楽しい
異常心理スリラーの元祖にして金字塔!
"サイコ" シリーズ第1作。
Blu-rayで鑑賞(吹替)。
原作は未読。
冒頭からハラハラの連続である。4万ドルを横領したマリオンが主人公かと思いきや、あの有名なシャワーシーンでその認識が間違いであったことに気づかされ、とても驚かされた。
不協和音のような音楽と共に、マリオンと殺人者のカットが交互に挿入され、否が応にも高められていく恐怖がすごい。
直接的な描写を避けることによって、返って惨劇の残酷さが際立って来ると云う映画史上に残る名場面だなと思った。
特典映像でシャワーシーンの劇伴有りと無しの比較があったが、劇伴の無い場合は全く怖くない。単に単調なシーンでしかなく、映像と劇伴の効果的な組み合わせの妙に唸らされた。
本作は言わばこのジャンルの先駆けであるから、目新しさを感じられなかったものの、ヒッチコック監督お得意のスリルを煽る演出や恐怖を掻き立てる描写が巧みで引き込まれた。
前半と後半で物語の視点が入れ替わる。4万ドルを横領したマリオンの恋人と、マリオンの妹ライラが即席のコンビを組んで真相に肉薄していく過程がとてもスリリングだ。
先駆け作故に、オチは容易に想像がついた。しかし同じ系譜の作品が未だに模倣し敬意を捧げているのだと考えると、いかに本作が名作であるのか、自ずと分かると云うものだろう。
[余談]
アンソニー・パーキンスのビジュアルショックが強烈だ。青年の変貌に息を呑むと共に演技の振り幅がすごいと思った。
「一世一代の当たり役キターーー!!!」ってことで、自らの手で続編をつくりたくなる気持ちも充分に理解出来た。
[以降の鑑賞記録]
2024/12/31:Ultra HD Blu-ray(完全版,字幕)
※修正(2024/12/31)
ベイツ・モーテル
予想外の連続で驚愕。
「サイコ」字幕版 DVDで鑑賞。
*概要*
ヒッチコック監督によるサイコ・スリラー映画。
*主演*
アンソニー・パーキンス
*感想*
急にヒッチコックの映画を観たくなったので、DVDで鑑賞。初めてヒッチコックの作品を観ましたが、かなり面白い。
何が面白いってストーリーが面白かった。開始早々、すぐに世界観に入り込めました!(^^)
単純なストーリーでありながら、逆転をつくストーリーでもあった。まず、主人公がマリオンではなかったってところ。あれには驚きましたw だからあのシャワーシーンに繋がるんですね。
話の展開が自分が思ってた展開とは真逆だったので、更に驚きました!
恐怖を煽る音楽と古いモーテル、不気味な洋館の映し方が怖いし、なんといってもノーマンが地味に怖かった。。ノーマンがジェイク・ギレンホールに少し似てたw
1960年なので、全然生まれてませんが、結構面白かったです。最後はありがちなオチだったけど、普通に面白かったな~(^^)
ヒッチコック史上最高の構成
この1週間毎日ヒッチコックの映画を観ているが特にサイコとレベッカが良かった。
ストーリーの構成と話の持って行き方が両者ともにずば抜けて素晴らしい。
ヒッチコック監督が1960年に当時宣伝で上映中の途中入場を一切お断りにし、最初から最後までこのエンターテイメントを楽しんでもらうのにはこのような素晴らしいストーリー構成が原因であるのにも納得である。
ストーリーの始め、主人公は女性であるとあたかも思わせるが、途中からスポットライトの当て方が変化し、モーテルの青年と秘密の母親にと向けられる。
そして最後まで観ている者に母親は生きていて彼女がやったと思わせる。それを巧みな映像と編集、人々を惹きつける力によってサイコの世界観に魅了され映像と一体になる。
こんなにも映画に入り込み、その世界を体験しているようにも感じさせる素晴らしい映画はあまりない。
素晴らしい脚本家、素晴らしい監督によるサイコ。
この映画で1番有名なシャワーのシーンはナイフが突き刺さる度にカットが入り、カット、カット、カット、そのカットのすべてを利用して女性をナイフで切って行く。素晴らしい映像と編集技術である。
実際にサイコに登場するノーマンとその母親が住む屋敷があるハリウッドのスタジオを訪れたことがあるが雰囲気はまさしく映画そのもので、何とも悍ましく負のオーラ全開。
この映画が醸し出す負のオーラとサイコキラーな感じ。それに伴い、その雰囲気を生かした音楽そのすべてが素晴らしい。
久しぶりに再観賞‼️
改めて観賞してじわじわとくる恐怖がとても良かった‼️
1回見た時は誰でも思うのだがマリオンという女性が主人公だと😅見事に裏切られた😱
あれにはびっくりした😅予想と違くて、
15年ぶりに観ました
怖くて少し複雑でした
怖い一方最高のサスペンスにであったワクワク感が半端ない
全体的な構成はすごかった。
もともと女主人公と思った女性は犯罪を起こし、途中で思わぬところで殺されてしまう。
彼女はお金を盗んだこと私たちは知っているが、彼女を怪しく思う警察は知らない。車を乗り換える従業員は知らない。お金を盗まれた彼女の会社の人も知らない。
この部分には、私たちは彼女の秘密を共有している。なので彼女が逃走してる最中に、私たちもその秘密が暴露されないように祈っている。とくに土砂降りの雨の中運転する彼女のクロースアップされた顔を見て彼女に同一化されるのも当然。感情移入ってことだ。
一方、モテルで起きたこと、あの有名なシャワーシーンももちろん含め、全て私たちも知っている。彼女が殺された全過程は私たちは知っている。このところから、観客の経験したことは、犯人のノーマンと同じことになる。この時点で私たちはそのモテルの秘密を知るようになるが、女主人公を追ってきた探偵さんは知らない。
探偵さんはここで初めてノーマンの母のことを問題化し、その問題を観客に提起する。きっかけは何かというと、彼はノーマンの母は全ての鍵を握っていると誤って疑うから。でここで観客も初めて視線をノーマンの母に映す。前にもその母は精神的な病気があるとノーマンとマリオンの談話から知ってモテルの後のその建物を知ったが、気にはしなかっただろうと思う。
探偵のアーボガストの死で、私たちは初めてノーマンの母に注目する。彼はその建物に入ったばかりで急に殺されたおかげで私たちもこれ以上その建物の中身を知る機会を失う。
ここまで、つまり私たち観客は、最初の事件全過程を知っているが、この後さらに大きくなる謎を解くために今の主人公=マリオンの姉ライラ及び彼氏のサムと真相を追求するしかない。=私たちはアーボガストの死の過程を見たが、今気になるのはその建物。ノーマンの母のこと。好奇心をさらにそそったのは警察官からの話。彼の母はすでに何年前かで死んだはず。
ライラとサムは夫婦に装ってモテルに入るところもドキドキした。なぜかとというと、私たちはノーマンと彼ら両方の秘密を知っているから。見る側としてまたライラたちを味方にしてその建物の秘密を覗いている。
なので、この映画を見る過程には、観客は一部始終何かを逃げようとしたり、何か知ろうとしたりする。また何かを覗いている。マリオンは暗闇で運転するところも、ノーマンはマリオンの死体を処理するところも、何一つセリフもなかったが、黙って見てもワクワクしてたまらない。無論ちっともつまらないと思わない!ようやくその建物に入ったところにも、急に何かが出るか分からずにドキドキするし、真の恐怖の所で音もうまく使われて怖かった。
とくにシャワーシーンの後始末でクロースアップでシャワーやノーマンの手や水などを映すってのは何と無く撮影がうまいなーと感じ!し、モテルの内装などのミザンセンもぴったり。謎もあり、サスペンスもあり、今まで見た一番のサスペンス映画だと思う。
史上最恐。 冒頭の音楽からもう怖い。有名なシャワーシーン、そら有名...
あの当時の衝撃はすごかっただろう!!
今現在たくさんのサスペンスホラーの映画がある中、その原点に戻るというならこの作品は一つとしてあげられるだろう。1960年当時の状況からしたら確かに衝撃的。今はたくさんのどんでん返し系の映画があるから今この作品が新作としてでてもそこまでの評価は得られないだろう。この作品に関してだがストーリーは大きく2つに分かれる。前半と後半では話の内容も主人公も変わってくる。これはなかなか面白いかなぁと感じる。ラストのオチだがこの作品で批判を受ける部分は確かに納得がいかないしオチを読まれないための技としては雑すぎるかなぁと、、、しかしこの作品にはサイコホラーのジワジワくる恐さや殺人鬼の狂気さの表し方も素晴らしかった。あの音もあのシーンも語り継がれているのには納得のいくできだった。
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