再会の時
劇場公開日:1984年7月13日
解説
大学時代の学友たちが再会して、卒業後の生活を語りあうというドラマ。製作はマイケル・シャンバーグ。エグゼクティブ・プロデューサーはマーシャ・ナサティアとローレンス・カスダン。監督は脚本家出身で「白いドレスの女」(81)につづき、これが第2回監督作品になるローレンス・カスダン。脚本はカスダンとバーバラ・べネデクが執筆。撮影はジョン・ベイリー、編集はキャロル・リトルトンが担当。全編に60年代のボピュラーソング21曲が流れるが、その選曲にメグ・カスダンが当つている。出演はトム・ベレンジャー、グレン・クロース、ジェフ・ゴールドブラム、ウィリアム・ハートなど。サウス・カロライナ州ボーフォート、ジョージア州アトランタでロケ撮影された。
1983年製作/アメリカ
原題または英題:The Big Chill
配給:コロムビア映画
劇場公開日:1984年7月13日
ストーリー
60年代後半、ミシガン大学の学生だった彼らは強い連帯感で結ばれていた。あれから10数年の歳月が流れた。83年のある日、仲間の1人アレックスが自殺し、その葬儀がおこなわれることになり、彼らは全国から駆けつけた。学生時代のアレックスは仲間の尊敬を集めた闘士だったのに、卒業後は社会から脱落し、自ら生命を絶ってしまった。理由は? 葬儀に参加した彼らは自問するが、誰にも分からない。葬儀のあと、彼らは同窓生同士で結婚したハロルド(ケビン・クライン)とサラ(グレン・クロース)のサマー・ハウスで週末を過ごすことになった。ハロルドは運動靴のチェーン店を持つ実業家、サラは医者をしている。お客になったのは男4人、女3人。サム(トム・ベレンジャー)はTVシリーズの私立探偵役でスターになっていた。学生時代、彼が思いを寄せていたカレンは広告の仕事をしている夫リチャードと一緒に来ている。ベトナム戦争で性的機能を失ったというニック(ウィリアム・ハート)は、麻薬の運び屋になっていた。[ピープル」誌の記者をしているマイケル(ジェフ・ゴールドブラム)は、この再会を記事にできないかと考えている。女性弁護士メグはスラム街での仕事を捨てて、今では不動産屋の弁護士をやっている。独身のメグはそろそろ子供を生む肉体的年齢が終りそうだとあせり、子供の父親となる人物をさがしている。以上の他に、アレックスの恋人だった若いクロイ(メグ・ティリー)がいて、傍観者のような眼で彼らの会話をながめている。その夜、彼らは学生時代の理想、一緒にやった反戦運動、そして現在の生活、アレックスの自殺の原因について話しあう。「まるで昔のようね」とサラが一言言う。メグはニックに迫り、彼のヴェトナムでの体験を聞かされる。翌朝、リチャードは1人デトロイトに帰っていった。ニックとハロルドはジョギングをし、ハロルドは「アレックスが彼から家を借りていたこと、妻のサラがアレックスと数回肉体交渉を持ち、そのことで3人がそれぞれ悩んだこと」を告げる。昼間、TVで母校のフットボール試合をみながら昔のように騒いだ。夜、サムとカレンは戸外で抱きあうが、将来のことを考えてサムが思いとどまったので、カレンはかんかんに怒ってしまう。居間では、ついにアレックスの死の原因についてオープンに語られ、サムとニックが口論し、興奮したサムは外に出ていく。カレンが後を追い、ついに2人は愛し合う。サラはメグのために、夫に頼んで父親役をつとめさせた。翌日、「ニックとクロイがしばらくアレックスのいた家にいることになった」とハロルドが発表する。こうして、彼らの再会の時は笑い声のなかに終わりをとげた。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ローレンス・カスダン
- 脚本
- ローレンス・カスダン
- バーバラ・ベネディック
- 製作総指揮
- マーシャ・ナサティア
- ローレンス・カスダン
- 製作
- マイケル・シャンバーグ
- 撮影
- ジョン・ベイリー
- セット
- ジョージ・ゲインズ
- 音楽
- メグ・カスダン
- 編集
- キャロル・リトルトン
受賞歴
第56回 アカデミー賞(1984年)
ノミネート
作品賞 | |
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助演女優賞 | グレン・クローズ |
脚本賞 | ローレンス・カスダン バーバラ・ベネディック |
第41回 ゴールデングローブ賞(1984年)
ノミネート
最優秀作品賞(コメディ/ミュージカル) | |
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最優秀脚本賞 | バーバラ・ベネディック |