「ザ・ロック‼️」殺しの分け前 ポイント・ブランク 活動写真愛好家さんの映画レビュー(感想・評価)
ザ・ロック‼️
原作はリチャード・スタークという作家のハードボイルド小説「悪党パーカー/人狩り」‼️映画の原題は「POINT BLANK」なんですけど、そこに「殺しの分け前」という憎たらしいサブタイトルが付くんですから、当時の配給会社の方々のセンスは素晴らしいですね‼️親友マルに勧められて大金を強奪したウォーカーは、マルに撃たれ、金と妻を奪われてしまった。一年後、ウォーカーはマルを探すが、ウォーカーの前に現れた妻は自殺し、妻の妹クリスもマルに狙われていた。そしてついにマルを追いつめたウォーカーは背後にある組織へ闘いを挑む・・・‼️まずはスゴ味たっぷりに、ハードボイルドな魅力を爆発させるリー・マーヴィンがホントにカッコいい‼️ダークスーツとダークタイでビシッとキメたリー・マーヴィンが、アルカトラズ刑務所の高い金網を越えて跨ぐ途中の、「明日に向かって撃て!」な哲学的な顔‼️妻と出会い、デートを重ねる中での哀愁に満ちた顔‼️まさにリー・マーヴィンの最高傑作‼️そんなリー・マーヴィンを盛り立てるジョン・ブアマン監督の、シャープでスタイリッシュで沈んだトーンの映像世界もホントにゾクゾクさせられます‼️マーヴィンがマルに裏切られて弾丸を喰らうフラッシュバックがなりふり構わず挿入される編集のテクニックもかなり印象的‼️オープニングのタイトルバックに描かれる前述のアルカトラズ刑務所からの脱出シークエンス‼️シーツを巻いただけの裸のマルがウォーカーに屋上で追いつめられ、シーツだけはウォーカーの手に残り、中身のマルは落ちてしまうシーンもショボくて、合成感丸出しなんだけど忘れられない‼️クライマックスのアルカトラズ刑務所での対決シーンもシビれる‼️迫力十分なんですが、どこかシュールで冷たく切れ味のいいジョン・ブアマン監督の演出に、初見時、たちまちファンになってしまった事が鮮やかに思い出されます‼️もちろんウォーカーに協力するクリスをセクシーに艶演してくださってるアンジー・ディキンソン姉貴の魅力も絶大でした‼️
