「名作と知っていてもなお 名作と思えた」ゴッドファーザー まゆさんの映画レビュー(感想・評価)
名作と知っていてもなお 名作と思えた
率直な感想は、いや〜。面白かった。
3時間くらいの長編だったけれど、時間を忘れて入り込んだ。ゴッドファーザーの末っ子の息子マイケル。大学。卒業してすぐの彼は、ケイという彼女がいて、コルレオーネ兄弟の中でも1番、無垢で心穏やかな男の子の印象を受けた。血は繋がっていないが兄弟のトム。彼は家族の相談役。淡々とマフィアファミリーとしての仕事をこなす。実兄のサニー。サニーは家族思い兄弟思い妹想いの情に熱い素敵な男性。妹の旦那が敵と手を組んだために銃で撃たれて死ぬ。妹を心配する心と裏腹な一件で、この映画で1番私の心に来た…。
後にマイケルがゴッドファーザーの後任となる。賄賂で敵と手を組む警官を銃で売った時が、マフィアとしての彼のスタートである。若い頃の彼の浮き足だった表情から、映画の終盤にかけ徐々に風格を増していく様子が印象深い。
表面だけをみると、人を殺しお金を動かし復讐しの繰り返しのように見えるが、ファミリーには愛が存在していた。
ゴッドファーザーは家族想いであるし、いち人間としての心がある。年齢を重ね、後継のマイケルを心配する様子や、サニーが亡くなり悲しむ表情、孫と遊ぶ様子、裏社会のボスであり、権威のあった彼でも、年齢を重ね、父親としての愛情が溢れ出ている様子も良かった。
シーズン2では、ゴッドファーザーの生い立ちを見れるようなので、たのしみ。
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