「カッコよさも1時間が限界でした」新ドイツ零年 SHさんの映画レビュー(感想・評価)
カッコよさも1時間が限界でした
ドイツという要素を東ドイツのモニュメントを記録しつつ、複雑に絡め合わせながら、6つの変奏曲化のごとく、非常に見事な映像でカッコよく見せてくれていて、まさにカッケーと魅せられたのですが、時々あるいは後半ちょっとは集中力が切れた感じです。
そもそも、あの非常に分かりやすくて、モノクロで、音楽的に不協和音だったドイツ零年があってのこの対比的な作品であり、それを見ていないければこの作品の良さは半減してしまうのではと思いました。それが良いか悪いのかという議論は置いといて、まずは一つの作品がありきで成り立っているメイ作だと思った次第です。
言わずもがな、前のは大戦後のドイツで新は大戦を引きずりつつ壁が崩壊したあとのドイツを描いています。小難しい哲学的なお言葉がたくさん出てきますが、決して無駄ではないと思うので、しっかり受けとめ、自分自身の血肉になればいいのかもしれません。
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