「マグロ食ってるようなヤツ(笑)~“モンスター・パニック”としての再評価を!」GODZILLA ゴジラ(1998) syu-32さんの映画レビュー(感想・評価)

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GODZILLA ゴジラ(1998)

劇場公開日 1998年7月11日
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マグロ食ってるようなヤツ(笑)~“モンスター・パニック”としての再評価を!

日本が世界に誇るビッグ・コンテンツである「ゴジラ」がついにハリウッドでリメイクされた、と当事話題になりました。
4歳だった私はそのすごさを肌身で感じていました。
ゴジラオタクに染まりきっていた証拠ですね(笑)
監督が、その頃にはすでに観たことのあった「インデペンデンス・デイ」のローランド・エメリッヒだというのにも、興奮を覚えていたことを記憶しています。
ちなみに、私が一番最初に名前を覚えた映画監督が彼です(笑)
ゴジラがティラノサウルスみたいなデザインに変更されていることは不満でしたが、ハリウッドがつくる映画として、子供だったのでまだきちんとした理解ではなかったにしても、これがどれほど日本特撮界にとって歴史的な出来事かを感じ取っていました。
映画館へは観に行っていないですが、両親に字幕スーパー版のビデオを買ってもらいました。
初めて観たときの違和感たるや、子供心に「これはゴジラじゃない!」との感想を刻み付けるのに充分なものでした。
特にラストシーンがそう感じさせます。
大きくなるにつれ、様々な本や批評などを目にする内に、この作品への「これはゴジラじゃない!」という想いが増幅し、むしろ怒りの気持ちに変わっていって、しばらく観ない状況が続きました。
公開から6年後、本家シリーズ第28作「ゴジラ ファイナル ウォーズ」にこの作品のゴジラをもじった“ジラ”が登場しました。
姿形は同じですが、名前から“GOD”が取れて、しかも本家ゴジラと対峙するも瞬殺の憂き目に合い、X星人統制官からは「マグロ食ってるようなヤツはダメだな」とまで言われる始末でした。
確かに単なるトカゲが怪獣王に敵うはずありません!
このシーンには大いに笑いましたが、不思議とこの“ハリウッド版ゴジラ”が愛しく感じられて来ました。
ここまで貶されたら、逆に愛着が湧いてきたのです(笑)
久し振りに観返したら、「“ゴジラ映画”だという観念を捨て去り、純粋な気持ちで観れば、“モンスター・パニック映画”としてはめちゃくちゃ面白いのでは?」と感じました。
冒頭から得体の知れない存在による海難事故や集落の襲撃が相次ぐシーンは、オリジナルの「ゴジラ」と同じ展開ですが、「ジョーズ」などの焦らして焦らして恐怖を高める趣向の系譜を受け継いでいて、観客を画面に引き付けます。
マンハッタンに上陸した巨大生物とアメリカ軍の攻防は、本家シリーズにはないスピード感と迫力に満ちたバトルが、当時最高峰のVFXで描かれ、目が離せません。
マンハッタンに張り巡らされた地下鉄網を活かし、そこに逃げ込んだ巨大生物捜索という街の特徴を利用した描写が面白いです。
そして「エイリアン2」並みのベビーゴジラの大群との戦いは、まさにモンスター・パニックの王道です。本家の可愛らしさは皆無で、ただ本能のままに人間に襲い掛かります。
クライマックスの主人公たちが乗るタクシーと巨大生物のチェイスは、スピーディで緊迫感に満ちたハラハラドキドキのアクションシーンです。
ラストシーンが賛否両論を呼び、巨大生物のゴジラとかけ離れた姿と共にこの映画に“駄作”の烙印を押す大きな理由のひとつとなっていますが、日本とアメリカのモンスター観の違いを鑑みて、本家第1作「ゴジラ」の結末も合わせて考えたら、モンスター・パニック映画の最高傑作であると同時に、アメリカ視点で捉えたオリジナルの正統リメイク版と言えないこともないのでは、との想いが今はあります。

syu-32
さん / 2018年7月8日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 3.0
  • 印象:  興奮 楽しい
  • 鑑賞方法:TV地上波、DVD/BD
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近大
近大さんのコメント
投稿日:2018年7月8日

イグアナが巨大化したハリウッドオリジナルのモンスター・パニック映画として見ればそれなりに面白いんですが…、ゴジラと題した事が問題ですよね。
以来、エメリッヒは嫌いな監督になりました…(>_<)

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