「【”アルカトラズに戻るなら、死ぬ方がましだ!と被告の男は法廷で涙を流しながら叫んだ。”今作はアルカトラズ刑務所で行われてい恐ろしき事を白昼の元に晒し、アルカトラズを廃止に追い込んだ物語である。】」告発 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”アルカトラズに戻るなら、死ぬ方がましだ!と被告の男は法廷で涙を流しながら叫んだ。”今作はアルカトラズ刑務所で行われてい恐ろしき事を白昼の元に晒し、アルカトラズを廃止に追い込んだ物語である。】
■若き弁護士・ジェームス・スタンフィル(クリスチャン・スレーター)は、死刑確実と言われていたアルカトラズ刑務所内で起こった殺人事件を担当することになる。
犯人の囚人、ヘンリー・ヤング(ケヴィン・ベーコン)を調べていくうち、ジェームスは彼が脱走を企てた男マッケインが密告し、通常の囚人と同じ扱いを受けていた事に対し、精神を病んだヘンリー・ヤングが彼をスプーンで殺害するに至った【刑務所の暗部】による有罪に疑問を持つ。
そして、彼はアルカトラズ刑務所のグレン副所長(ゲイリー・オールドマン)が、ヘンリー・ヤングを3年2カ月もの長き間、光も刺さない地下牢に閉じこめ、精神的に追い込み、心身を病ませた事実を掴み、彼は、それを野放しにしていたアメリカ合衆国の司法当局に法廷で真っ向から闘いを挑んでいくのである。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・今作が実話ベースであることに驚く、が日本でも時折似たような事件が起きている事は周知の事実である。
・アルカトラズ刑務所の実質的な権限を握っていたグレン副所長を演じたゲイリー・オールドマンの冷酷な姿が恐ろしい。
ー 彼は”これは、実験だ。”と言い、ヘンリー・ヤングを3年2カ月もの間、地下牢に閉じこめる。彼が脱走を企てた者であるとして。そして、彼はヘンリー・ヤングのアキレス腱を自らの剃刀で切るのである。彼には、年に一度、30分だけ外に出て”体操”する時間を与えるだけ・・。-
・ハリソン所長は、年に数回アルカトラズ刑務所に来るだけである。
■そのような事情を、精神的に病んでいるヘンリー・ヤングの弁護をする事になった新米弁護士のジェームス・スタンフィルを演じたクリスチャン・スレーターと、名演と言っても良いケヴィン・ベーコン演じる野球好き、カード好きのヘンリー・ヤングが、徐々に距離を深めていく様が心に沁みる。
ヘンリー・ヤングは初めて出来た友人ジェームス・スタンフィルと会話することで、徐々に人間性を取り戻して行くのである。
■ジェームス・スタンフィルが、”有罪で良い。”と主張するヘンリー・ヤングに、自身の部下の振りをして娼婦に相手をさせようとしたり、ヘンリー・ヤングが貧しさ故にたった5ドルを取ったために生き別れになっていた妹ロゼッタと再会させるシーンも、心に響く。
■今作の一番の見所は、重厚な法廷シーンである。悪辣なグレン副所長は白を切り通すが、ハリソン所長はジェームス・スタンフィルの鋭い【彼がアルカトラズの実情を全く把握していなかった】事をハリソン所長のアルカトラズに来た記録を目の前に突き付けるシーン。
所長が、オロオロしながらそれを認める姿と、その姿を見る陪審員達。
■ジェームス・スタンフィルは、最後にヘンリー・ヤングを証言台に立たせる。そして、彼が涙ながらに”アルカトラズに戻るなら、死ぬ方がましだ!”と叫ぶシーン。
■陪審員たちが下した結果と、提出した嘆願書。
<今作は、実話ベースであることも恐ろしいが、若き弁護士が司法の瑕疵を見事に暴く法廷劇シーンと、再びアルカトラズに戻されたヘンリー・ヤングが、待っていたグレン副所長に対し、”俺の勝ちだ。”と彼の目を見て呟き、再び地下牢に連れていかれるシーンで、アルカトラズに収容された罪人たちが、一斉に鉄格子を叩くシーンも心に沁みた作品である。>
NOBUさん、なかなかのエピソードをお持ちですね笑
私は信号のない横断歩道の脇に立ってた人がいたのに止まらなかったって言われて減点と罰金ってありました。
信号を渡ろうとしてたかも定かでないし、私の前の車全部止まってなくて、これには納得できませんでした。