劇場公開日 1952年10月9日

「古き良き時代のファンタジー」生きる(1952) sakaruさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0古き良き時代のファンタジー

2024年2月8日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

市役所市民課長が胃ガンの余命宣告され、それまでの死んだような仕事ぶり、人生を悔い、享楽の果てに自分のなすべき仕事を見つけ最後の命を注ぐ物語。主人公を演じる志村喬さんの表情、姿勢、セリフなど一つ一つが切なく胸に迫り苦しくなります。

黒澤明&橋本忍の体制への批判、皮肉に富んだ脚本、構成はやっぱりさすがです。ただ、主人公が愛情を注ぐ息子の設定がしっくりきませんでした。すでに成人し、結婚もしている息子へあれほどの慕情がわくのか。当時は子離れのタイミングはもっと早いのではないかとか。むしろ娘にして、初恋や結婚に揺れる設定だったらどうだったのかな~と思いました。

sakaru