「志村喬の目とゴンドラの唄」生きる(1952) ゆり。さんの映画レビュー(感想・評価)
志村喬の目とゴンドラの唄
この2点が素晴らしいです。イギリス作品よりオリジナルの方が良いという意見が多いのもうなづけます。黒澤監督のこだわりも凄いと思いました。
渡辺課長の葛藤が白黒の明暗の中にくっきりと浮かび上がっていました。
ジャングルジム越しのブランコの構図も素敵でした。
辞めた女性と喫茶店で話し、ぎらついた目で畳みかけた後に、やるべき事に気が付いて、晴れやかな顔で階段を降りながら、偶然ハッピーバースデーの合唱に見送られるシーンが良かったです。
ここから、お通夜のシーンはとても引き込まれまて観ました。
私はこの時代の映画をほとんど観たことが無かったので、終戦から7年しか経っていない盛り場があんなに華やかで活気があるとは知りませんでした。ナイトクラブもお洒落で、戦後急速にアメリカナイズされたとはいえ、音楽等のセンスはそんなに簡単に身につくものではないから、きっと戦前からすでに下地はあったのでしょう。戦争が無かったら日本はどれだけ豊かだったでしょうか。
ケーキが綺麗で美味しそうでした。丁寧な仕事ぶりです。それと、うさぎのおもちゃが可愛い。さすがmade in Japanです。
ゆり。さん
「痛くない死に方」に暖かいお見舞いのコメントありがとうございます。
こちらにお返事してすみません。
母への点滴が、母を苦しめていたと、映画のお医者さまの台詞で知りました。
出来れば、お注射だけでもと、思ってしまいますね。
「生きる」
黒澤明監督の作品は本当にバラエティに溢れていて、どの作品も本当に素晴らしいです。
志村喬と三船敏朗が主演している作品がたくさんあります。
良かったらお暇な時にご覧くださいね。
戦後の復興も間もないのに日本人はエネルギーが溢れていましたね。
メイド・イン•ジャパン・・・そういえば大変な高度成長期に繋がるのですものね。
役所の機構がいまだにあまり変わらず・・・お役所=事勿れ主義的なのも
皮肉ですね。
ビル・ナイ主演のリメイクと見比べられたのですね。
私も配信になったら是非観たいと思います。
ありがとうございました。