「何度観ても凄い映画と思う。」生きる(1952) 星組さんの映画レビュー(感想・評価)
何度観ても凄い映画と思う。
演出が、役者がいい。
キャメラのアングルがいい。
映画を観る上で、生きる上で、
避けて通れない深い映画。
初めてこの映画を見たときの衝撃は
意外な展開と主人公を取り巻く環境で
何もしなくても平穏である。
けれど、それでは証がない。
自分の生きた証は何なのか。
自分はいったい何者なのか。
本当にそれでいいのか。
どんどん彼を追い詰める。
悩み、道を外し、想う。
自分は誰の為にあるのか。
消え去るほど精彩のない男を
人の心に残る男に変えた。
それを観客に見せてくれる。
映画の製作者は観客に問う
生きている誰にでも共通する
「生きる」とはいったい何なのか。
何もしなくても生きている。
何かしても生きている。
残すか、残さないか。
深い物語である。
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この春にはリメイクされた
「生きる LIVING」が公開される。
イギリス版も楽しみである。
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