「ブニュエル映画の雰囲気漂うルイ・マル監督作」五月のミル たいちぃさんの映画レビュー(感想・評価)
ブニュエル映画の雰囲気漂うルイ・マル監督作
1968年5月のフランス郊外ブルジョワ邸を舞台に、五月革命の最中の遺産相続と享楽(フランスの大らかな性)を描いたルイ・マル監督作。
郊外の邸宅で一人の老婦人が亡くなるところから物語は始まり、息子のミル(ミシェル・ピコリ)が連絡した親族が集まって相続の話となる。ただ、そうした中で、初老のミルはメイドとデキていて、不思議な感じww
また、ピコリが客にもてなすためにザリガニ捕獲するのだが、これが「身体を張った獲り方」…(笑)
相続と並んで描かれるのは、集まった親族たち&トラック運転手などによる「セックス話」だが、観ているうちに「誰が誰とどうなろうが、なんだかド~デモ良くなる感じ」であった(笑)
そうした事を描きながら、中盤以降あたりから「五月革命の波」が郊外にいるブルジョワたちへ押し寄せる。
そんな中で、丘の上から映された風景が美しい。
なんだかブニュエル映画の雰囲気漂うようなルイ・マル監督作に見えた。
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