「19世紀のニュー・メキシコ。 米国流れ者ジョー(クリント・イースト...」荒野の用心棒 りゃんひささんの映画レビュー(感想・評価)
19世紀のニュー・メキシコ。 米国流れ者ジョー(クリント・イースト...
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19世紀のニュー・メキシコ。
米国流れ者ジョー(クリント・イーストウッド)が立ち寄った町は銃を扱うロホ一家と酒を扱うバクスター一家が対立していた。
この両者対立を手玉にとってひとつ銭を稼ごうとジョーは思いつく・・・
といったところからはじまる物語は、黒澤明監督『用心棒』の翻案。
で、本家の映画もそうなのだが、どうにもこうにも陰惨な感じが否めない物語で、主人公ジョーがイイモンかワルモンか当初はっきりしない。
輪をかけて悪いのは、対立する両家のどちらに肩入れしていいのかが観ていてわからない。
なので、前半はあまり面白くない。
面白くなるのは中盤からで、ロホ家の弟ラモンがかこっている人妻マリソルを助け出そうとジョーが乗り出してからで、イイモンの面が前面に出てくる。
映画の画面が派手になって来るのは、ロホ一家がバクスター一家に夜襲をかけてから。
映画も、ジョーvs.ロホ一家と構図がはっきりして面白くなる。
映画的に面白いのは、酒場のオヤジで、最後の決闘のきっかけになるが、決着をつけるのもこの男。
このあたりの役どころをキッチリ書いてあるのが、いい脚本といえます。
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