「後々パクられる、というかオマージュされる映画」荒野の用心棒 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
後々パクられる、というかオマージュされる映画
酒を密輸して売りさばくロホ兄弟、銃を売りさばくバクスターという2人のボス。酒場のおやじシルバニートに忠告されたのに、殺しの横行する町にとどまる主人公ジョー。早速、町に入るときからかわれた4人のバクスターの手下を始末する。そしてロホに自分を売り込んで用心棒になったのだが・・・
ロホの長兄ラモンが軍隊と取引すると見せかけ金塊を奪う。そして保安官でもあるバクスターの一家に対し、ことを荒立てないために和平のしるしとして食事に招待するのだ。そこで用心棒を辞めたジョー。シルバニートと一緒に二体の兵士の死体を墓に置いて生きているように見せかけた。。そしてバクスター、ロホ両方に兵士が生きているという情報を流し、金をせしめるジョーであった。ジョーはさらに留守となったロホ家の倉庫に忍び込み、金塊を奪う。しかしラモンの女マリソルに目撃され、やむなく彼女をバクスター家へ届ける。たまたま、ロホ一家もバクスターの息子を人質にとっていたため、人質交換が行われる・・・その時見たのがマリソルの子どもと夫だった。
ジョーはマリソルを夫と子ども一緒に逃そうとバクスターの手に見せかけてロホの子分たちを殺すのだが、やがてそれもバレ、窮地に立たされることになった。銃が握れないほどボロボロになるまで拷問されるジョー。樽を転がしたり、火を放ったりして拷問部屋を抜け出すが、最後の手段は棺だ。その間、バクスター一家は火を放たれ、皆殺しに遭う・・・
町はずれの廃坑で回復を待つジョー。銃のリハビリも完璧となった。そして最後の戦い。ラモンのライフルは正確に心臓に当たってるのに、何度も立ち上がるジョー。胸に鉄板を仕込んであったのだ!と、後のコミック、テレビ、映画に大きな影響を与えてしまった。特に全体的にオマージュを捧げている『BTTF3』は、この映画の存在がないと霞んでしまう。
最後の最後、残っていたロホの一味がジョーを狙い、それをシルバニートが撃ち殺してしまうところもパクられている?『ダイハード』とかに。