荒野の七人のレビュー・感想・評価
全39件中、1~20件目を表示
西部劇の最高傑作の1つだ。
黒澤明監督『七人の侍』を、西部開拓時代のメキシコに移してリメイクした西部劇。盗賊団の襲撃に悩む村に雇われた、7人の男たちの奮闘を描く。
本作は、『七人の侍』が持つさまざまなテーマを継承しつつ、古典的な西部劇を踏襲した、見事な成功例だと思う。魅力的なキャラクターを演じたキャストの好演と、エルマー・バーンスタインの音楽も印象深い。
メンバーを集める過程や、襲撃に備えた訓練の描写が、やや平板かなと思う。しかし全体を見れば、野性味にあふれた面白さに満ちているし、荒々しさと華々しさ、ロマンスとユーモアが融合した、素晴らしい一大活劇だ。
伝統的な西部劇の奔放さも受け継いでるし、なるほど『七人の侍』をハリウッドが作ったらこうなるよなと思える作品だ。『七人の侍』とは、それぞれが傑作だし、西部劇の最高傑作の1つだと思う。
0001 生まれた年の映画だってさ
てことで拙の生まれた年からのレビューを
地味に作成していきたく。
1961年公開
ガキの頃には土曜映画劇場にて前編後編でよく
オンエアされました。
ウキペによると1974年が初回放映。128分。
当時のテレビ放送枠は2時間でスペシャル版時間などは
設定しておらずバッタバッタ切りまくって90分に抑えて
放送しており、128分って前後編にわけるほどの尺でもなく
に対しこの土曜映画劇場だけ1時間半枠。
前後編にわけるにはちょうどよかったのですね。
筈見有弘の名調子解説が光る。
エルマー・バーンスタインが書き上げたテーマ曲は、雄大で
これぞ西部劇音楽!
ユルブリンナーはヒーローなのに何故ハゲなのか?
少年は不思議でなりません。
マックイーンもブロンソンもコバーンもワグナーも公開時は
無名の域だったと思うがテレビ鑑賞時は大スターだったわけで
豪華さが増しました。
黒澤明原作でなかったとしても
永遠に残ってほしい映画の一本です。
80点
西部劇でよみがえった「七人の侍」
好きですね。
荒野の七人の侍‼️
ハリウッド版『七人の侍』
音楽ってめっちゃ大事なのね、むしろ主役って言っても過言じゃないのよん
この作品、私如きの腐れレビューで汚しちゃけないって思ってたの。
こういう「超一級作品」にぶち当たっていつも思うことです。
でもせっかくなので、過去に視聴映画のレビューは、思い出し補正でさらっと書いておきたい気持ちになってきて。
その第一弾ってところかな。
もはや語ることもないですよね、ストーリーの面白さは。
起!承!転!結!&勧!善!懲!悪!の王道中の王道ストーリーですよ。
お気に入りキャラはナイフ使いのブリット。
原典『七人の侍』でのポジションなら久蔵ってところ?
リメイクの『マグニフィセントセブン』ならビリーに継承されたってところ?
でもね、それと同等以上に思ったのは音楽の重要性。
この映画の音楽って知らない人っていないんじゃないかな?
単調かつ勇壮なメロディーのリフレイン。
これ、実は名作の必須条件だと思うの。
『大脱走』のマーチだったり『ロッキー』のテーマだったり『インディージョーンズ』シリーズだったり、『バック・トゥー・ザ・フューチャー』シリーズだったり。
近年で名作と呼ばれる作品も多くあれど、これほどまでに音楽に恵まれた作品ってあまりないんじゃないかな?
印象的な音楽に恵まれた作品って、もれなく名作の殿堂入りですよ。
あれぇ?逆なのかな?名作だからこそ、音楽が印象的に耳に残るからなのかな?
どっちでもいいや!
「いやぁ、音楽って本当にいいもんですね~」←しれっと逃げやがった!
損得より、義侠心
七人の侍より優れたものもある
何と言ってスターが揃っている!!
七人の侍のスターといえば三船敏郎くらいだがこちらは違う。ユル・ブリンナーを始めスティーブ・マックイーン、ジェームス・コバーン、チャールズブロンソン・・・。これらの俳優が輝いていて、彼らが次から次へと出てくるので見ていてワクワクする。多分この四人は名前を全く知らない若い人が見てもとても魅力的に見えるに違いない。とにかくユル・ブリンナーは黒い服が似合いすぎる。若いガンマンに「お前にできるか?」てやらせてみて、その直後に自分がやるところなんか超かっこいい。スティーブ・マックイーンは持ち前のいい味出している。主役でないのにまるで主役のようだ。ジェームス・コバーンが渋すぎる。ほとんど喋らないのにキャラ立ちすぎている。そして何と言ってもチャールズ・ブロンソン。子供達に愛される怖い顔のチャールズ・ブロンソンが私は大好きだ。そして怖い顔の彼が本当に怖い顔で怒るシーンが一箇所だけある。・・若い頃は彼が怒る意味がよく分からなかったんだけど、自分が子育てが終わる世代になってくるとだんだん分かってくるというもんだ。あのシーンが一番いい!!
七人の侍は芸術映画という感じで気合を入れてみないといけない。それに対して荒野の七人は酒を飲みながら、おしゃべりしながらでも見れる娯楽映画で見やすい。若いガンマンが主人公になっていて普通に共感して見れる。七人の侍でやらなかったもう一つのラストシーンという感じでまとまっている。それから七人の侍で最後に生き残った官兵衛が言うセリフと荒野の七人のラストで長老がいうセリフとが、いかにも芸術映画と娯楽映画の違いという感じで・・・思い出しても楽しめる。
長い映画だが途中で休憩しても全然問題ないし、ぜひ多くの人に楽しんでほしいものだ。
ハリウッドの名作リメイク
ガンマンは後悔をしないのだ!
七人の凄腕ガンマンが、野盗軍団と戦う物語。
黒沢のリメイク物ではあるが、 作品のオリジナリティの高さと完成度からして、もはや別物だ。 この映画の制作に関わった人たちが、七人の侍から受けた衝撃の大きさとリスペクトが感じられる。 名作に触発されて生み出された名作、と言っていいだろう。
大好きなセリフがある。 野党の親分が七人のガンマンに仲間にならないかと持ちかけ、 それをマックィーン扮するヴィンが断るシーンだ。 野党の 親分としては、 金にもならない仕事に命をかける七人が理解できず、 「なぜそんな仕事を引き受けるんだ?」 と怪訝な顔で聞く。それにヴィンが答える。
「俺の友人に昔、 裸でサボテンに飛びついた男がいたんだ」
親分 「そいつは、なんでそんなバカなことをした?」
ヴィン 「おれもそう聞いたよ」
親分 「なんと言ったんだ?」
ヴィン 「そのときは、それでいいと思ったんだそうだ」
七人のガンマンたちも、「それでいい」と思ったから、この割に合わない仕事を引き受けた、ということだ。 男の決断には、金も名誉も屁理屈も必要ない、 もちろん後悔もないのである。
「約束だから」 も違う。 「義務だから」 も違う。 「農民たちを助けたいから」 でもない。
「それでいいと思ったから」
これなのだ!
七人のガンマンの侠気を言葉で表すには、 この言い回ししかない。 マックィーンが言ったからなおさらだが、 見事なほどにカッコイイ台詞なのである。
恥ずかしながら、私は実生活でこのセリフを使い倒している。 過去を悔やむような事があり、いつまでもイジイジと後悔に耽っているとき、 自分の頬を力いっぱい張ってこう言うのだ。
「あんときは、あれでいいと思ったからああしたんだろう!」
これによって、自分は一瞬にして「女々しい男」から、「荒野の男」へと戻ることができるのである。
百姓よりもガンマンの方がいい。 バカでもいい。 自分のケツは自分で拭える、後悔をしない男の生きざまを貫きたいものだ。
農民強くないか?
【”無償の義””矢張り、勝ったのは農民だな・・、と無償の義のリーダーは言った。”キャラの立った7人のガンマンが寒村を救うヒロイックな物語。だが、真のヒーローは農民である事を示した作品でもある。】
ー 今作をオリジナル作品と比較する積りはない。ー
◆感想
・40歳以上の映画好きで、この作品のテーマソングを覚えていないものは居るのだろうか。やや、「大脱走」を思わせる、爽快な音楽。
・メキシコ国境の寒村、イズトラカンに毎年、略奪に来る盗賊たち。村人たちは、それに抗うことなく、唯々諾々と従っていた。
そこに現れた、クリス(ユル・ブリンナー)。そして、ヴィン(スティーヴ・マックイーン)。
ー もう、この時点でOKである!ー
・そして、二人の元に続々と集う、色々な背景を担った、5人の男達。
ー 個人的には、チャールズ・ブロンソン演じるベルナルドと、弱みを持ったロバート・ヴォーン演じるリーが好きである。ー
・それまで、カルベラが率いる強盗団に、唯々諾々と従っていた村人たちが、クリス達の姿を見て、立ち上がる姿。
ー 子供たちが、親の事を馬鹿にしていたのに対し、ベルナルドが言った言葉。
”君たちの、父さんは勇敢だ!”ー
・一番の若手のチコは村に残り、恋人と共に生きる事を決意する。そして、生き残ったガンマンたちは村を去る。
<今作公開の十数年後に劇場で「マグニフィセント・セブン」を鑑賞した。
当然の如く、アレンジメントはあれど面白かった。
勧善懲悪の物語ではなく、搾取する悪人側、搾取されていた村人を含め、一人一人のキャラクターが屹立している作品だと思う。>
やっと見た。
一言「こういう話、なのね〜」。
オリジナル「七人の侍」って、約200分(3時間越え)あるので。
ずっと手が伸びず、見そびれてました。
なので今作は「リメイク」を意識することなく、見始めました(こちらは2時間)。
用心棒を引き受けた主人公が、仲間を集めて計七人。
七人いても、それぞれの個性があるので飽きません。
個人的には、「くじ引きであなたの係になった。死んだら仇を討つんです!」と子供三人に懐かれた、チャールズ・ブロンソンの困り顔がナイス。
用心棒とはいえ、ご馳走を運ばれても村人に分けて、一緒に食べる。
7人だけでなく村人も戦えるように、色々教えてあげる。
そんな7人と村人の交わり方も、人情味ありました。
軽快な音楽も、ノリノリ感あって。60年前とは感じさせないかっこよさ。
西部劇って馬が駆けるシーンありますね、あれって内容をリズミカルにさせてる気も。
全体的にシンプルで変わりやすかったです。
こうなると、オリジナルってどんなんだったの?と、とても気になる〜。
いつかきっと。
⭐️今日のマーカーワード⭐️
「撃ち合う前に手に汗をかくかいって?。毎度だよ」。
見ながらついつい、これが木村功か、とかオリジナルと比較してしまう。...
どうしても
『七人の侍』を見たあとだと…
全39件中、1~20件目を表示