「西部劇の最高傑作の1つだ。」荒野の七人 瀬戸口仁さんの映画レビュー(感想・評価)
西部劇の最高傑作の1つだ。
黒澤明監督『七人の侍』を、西部開拓時代のメキシコに移してリメイクした西部劇。盗賊団の襲撃に悩む村に雇われた、7人の男たちの奮闘を描く。
本作は、『七人の侍』が持つさまざまなテーマを継承しつつ、古典的な西部劇を踏襲した、見事な成功例だと思う。魅力的なキャラクターを演じたキャストの好演と、エルマー・バーンスタインの音楽も印象深い。
メンバーを集める過程や、襲撃に備えた訓練の描写が、やや平板かなと思う。しかし全体を見れば、野性味にあふれた面白さに満ちているし、荒々しさと華々しさ、ロマンスとユーモアが融合した、素晴らしい一大活劇だ。
伝統的な西部劇の奔放さも受け継いでるし、なるほど『七人の侍』をハリウッドが作ったらこうなるよなと思える作品だ。『七人の侍』とは、それぞれが傑作だし、西部劇の最高傑作の1つだと思う。
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