「たわいもない話ながらも笑えて楽しい」恋人たちの予感 brigambさんの映画レビュー(感想・評価)
たわいもない話ながらも笑えて楽しい
初対面で印象最悪だった男女が結局くっつくという、少女漫画王道パターンといっていいくらい陳腐なプロット。
メグ・ライアン演じるサリーの、いかにもアメリカ的な権利意識の強い女性像が、改めて見返すと嫌味。演技も過剰でうっとうしい。
アメリカにはどうしてこう言ういかにも自分は園児が上手いだろう的に押しつけがましい役者が多いのだろう。メグ・ライアンが、歳を取ってもチャーミングであり続けたにもかかわらず人気を失った理由の一つはこれか。
ビリー・クリスタル演じるハリーは何を考えているのか分からない。一方で、サリーのどこがいいかについて友人に実に説明的に話しているところが人物造形として破綻している。
と、突っ込もうと思えば粗が幾らでもあるのだが、なんだかんだ言って軽妙洒脱で気軽に楽しめる一本。あとは80年代後半のおしゃれなニューヨークの風景とかこういうものかというのが目に楽しい。
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