劇場公開日 1993年10月2日

「死に向かって生きる存在者だからこそ」恋はデジャ・ブ FormosaMyuさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5死に向かって生きる存在者だからこそ

2025年2月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

知的

小規模な世界ではあるがもしも人間が永遠に生きて、すべてを知ることができる神のような存在者になれたとしたら(しかも狂うこともできない)、という思考実験。主人公が最初私利私欲のために状況を利用し、しかしそれに飽きて絶望し、最後にはどうせ何をやっても変わらないならといっそ世界をより人間らしく良くしてみよう、そのために努力しようとする様子はありうることとして理解できる。
映画なのでハッピーエンドだが、もしそうではなく永遠に自分が生きるとしたら最後には虚無の心境になるのではないかと思われた。

FormosaMyu