「アメリカ文化への憧憬」恋する惑星 山の手ロックさんの映画レビュー(感想・評価)
アメリカ文化への憧憬
ウォン・カーウァイの出世作を初見。金城武とトニー・レオンが若い!フェイ・ウォンがかわいい!
ハードボイルドな前編と、ポップでカラフルな後編の二本立てだったんだね。最後は両編が交錯するのかと思ったけど。
劇映画としてはどうかという気もするが、当時のミュージックビデオのように、スタイリッシュな映像と音楽、さらには様々なガジェット類を楽しむだけで十分という感じ。
「カリフォルニア・ドリーミン」などの音楽引用や、「グロリア」といった犯罪映画へのオマージュなど、アメリカ文化への憧憬がストレートに表現されているけど、このような映画は、これからの香港で作られることはないだろうなと思うと、この作品の歴史的価値といったことまで考えてしまう。
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