「ルビッチ・タッチ」結婚哲学 jarinkochieさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ルビッチ・タッチ

2021年3月18日
Androidアプリから投稿

有名な〈ルビッチ・タッチ〉というものが凝縮されている映画だった

不仲なカップルが 他を巻き込んでゆく… みたいな展開で、カップルを一つの単位と考えていた(いる?)欧米社会には有りがちなことかもしれない… とも思った

不仲の方が 圧倒的に面白い
(アドルフ・マンジュー/マリー・プレヴォー)

妻はまさに〈嵐を呼ぶ女〉で
誘惑者、破壊者であるだけでなく、人間の自惚れや底意地の悪さも垣間見せ
例の「女の間に友情は成立するのか…」という問いかけを思い出したりした
プレヴォーをルビッチが気に入っていたことも理解

また貞淑な妻(フローレンス・ヴィダー)も悪気は無いが 勘は悪く、事態を混乱させる

この辺の女性観というか、女性を見る目も的確で感心させられる
(ルビッチが女系家族であることも関係しているらしい)

今見ても 軽妙洒脱
BGMがピアノだけというのも 今日的で、何となくお洒落

しかし私には これがヒーリング・ミュージックになってしまい
何回か中断しながら視聴した

jarinkochie