劇場公開日 1973年1月13日

激突!のレビュー・感想・評価

全59件中、1~20件目を表示

4.5【94.4】激突! 映画レビュー

2025年11月16日
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鑑賞方法:VOD

本作の完成度は、その構造的なミニマリズムと、そこから導かれる極限の緊張感に集約される。リチャード・マシスンによるシンプル極まりない脚本は、中年男デヴィッド・マンがハイウェイで遭遇する、正体不明のタンクローリーとの死闘を、まるで寓話のように描き出す。情報過多な現代映画とは対極に位置し、登場人物の背景や動機の説明を極力排することで、観客は主人公と同じく、不条理な状況に放り込まれる。この**「説明しないことの美学」こそが、本作を時代を超越した古典たらしめている。追跡劇というプリミティブなテーマを扱いながらも、カメラワーク、モンタージュ、音響設計の全てが、観客の生理的な恐怖を煽るよう緻密に計算されている。特に、主人公の乗るプリムス・ヴァリアントと、悪魔的な形相のピータビルトのタンクローリーとの対比は、弱者と不可視の暴力、あるいは文明と野性の対立といった、深い哲学的示唆を含んでおり、その完成度は極めて高い。テレビ映画としての低予算と短い撮影期間という制約の中で、スピルバーグは、「ヒッチコック的なサスペンスの錬金術」**を体得し、後の大作主義の萌芽を予感させる、純度の高い映画体験を創造し得た。
監督・演出・編集
当時24歳であったスピルバーグの演出手腕は、この作品ですでに完成の域に達している。彼のカメラは、単なる記録者ではなく、追いつめられる主人公デヴィッド・マンの心理を代弁する。タンクローリーをローアングルで捉えることで、その巨大さと威圧感を強調し、あるいはマンの視点に寄り添い、パラノイア的な恐怖を共有させる。特に、編集(フランク・P・ケラー)との相乗効果により生まれる**「見せ場」の連続性は、観客を息つく暇もなく物語へと引きずり込む。カットの緩急、長回しとクローズアップの使い分けは、若き監督が持つ天性のリズム感を証明している。タンクローリーの運転手を見せないという選択は、恐怖の源泉を「人間」ではなく「機械/概念」**へと昇華させ、普遍的な恐怖を喚起する演出上の卓見である。
キャスティング・役者の演技
• デニス・ウィーバー(役柄:デヴィッド・マン):
本作の**「主演」であり、ほぼ全編にわたり画面を支配する彼の演技は、作品の成否を決定づける重要な要素であった。ウィーバーが演じるデヴィッド・マンは、ごく平凡な中年のセールスマンであり、その「非英雄性」が、突如として降りかかる理不尽な暴力に対する観客の共感を高める。彼は、最初はおどおどとした「小市民」的な反応から、徐々に追い詰められ、ついには生存本能に突き動かされる「闘士」**へと変貌していく過程を、表情や息遣い、そして車内の独り言という形で、緊迫感をもって表現しきっている。特に、カフェでの周囲の客に対する不信感を募らせるシーンや、故障した車の中で絶望に打ちひしがれる姿は、極限状態における人間の心理を深く抉り出している。この繊細かつ切迫した演技が、現実味を伴う不条理な恐怖として、観客に強く訴えかける原動力となっている。
• ジャクリーン・スコット(役柄:デヴィッドの妻):
彼女の出番は物語の冒頭、デヴィッドが電話で妻と口論するシーンのみだが、その**「声の出演」**がデヴィッドの精神的な不安定さを暗示する。スコットが演じる妻の、ややヒステリックで感情的な声は、デヴィッドが抱える日常のストレスを象徴しており、彼を孤独な闘いへと駆り立てる背景を間接的に示唆している。短い登場時間ながら、デヴィッド・マンというキャラクターに奥行きを与える重要な助演である。
• エディ・ファイアーストーン(役柄:カフェの店主):
ハイウェイ沿いのカフェの店主を演じたファイアーストーンは、平凡な日常の中に潜む**「無関心」や「傍観者」の態度を体現している。デヴィッドが必死にタンクローリーの運転手を見つけようと焦燥するのに対し、彼はあくまでマイペースで、状況の異様さを理解しようとしない。この「温度差」**が、デヴィッドの孤立感を際立たせ、サスペンスを増幅させる効果を生んでいる。
• ルー・フリッゼル(役柄:スクールバスの運転手):
スクールバスの運転手役として登場するフリッゼルは、デヴィッドの目の前で、故障したバスを押してもらうという、一時的な**「擬似的な協力者」となる。しかし、彼の行動はあくまで自己中心的であり、デヴィッドの危機を救うものではない。このキャラクターは、デヴィッドが頼るべき「社会の無力さ」**を象徴的に示しており、助演としての役割を鮮やかに果たしている。
• キャリー・ロフティン(役柄:トレーラーの運転手):
彼はクレジットの最後、あるいはクレジット外での出演となることが多いが、本作において最も重要な**「助演」である。ロフティンは、「顔を見せない悪役」であるタンクローリーの運転手を演じた。その存在は、足元と腕のみで示され、徹底して匿名性が保たれている。これにより、タンクローリーは単なる乗り物ではなく、「殺意を具現化した怪物」**として機能する。ロフティンの見えない演技は、恐怖の抽象度を高め、作品のテーマ性を深めるという、批評的な成功を収めている。
脚本・ストーリー
リチャード・マシスンによる脚本は、その**「一貫した単純性」において特筆に値する。サンバイザーに挟まれた紙切れに書かれた、単なる追い抜きから始まる物語は、理不尽な追跡劇へとエスカレートし、最終的に命を懸けた決闘へと帰結する。セリフを極力抑え、「視覚的なアクションとリアクション」**によって物語を推進させる手法は、映画というメディアの本質を突いている。特に、主人公の心理描写と外部の脅威との相互作用を、巧妙な構成で描き出すことで、単純なストーリーラインに深い緊張感と象徴性をもたらしている。
映像・美術衣装
ロケ地であるカリフォルニアの乾燥した荒野とハイウェイの映像は、**「孤独と隔絶の感覚」を強調する美術的な役割を果たしている。デヴィッドの乗る、やや古びた赤のプリムス・ヴァリアントと、錆と埃にまみれた巨大なタンクローリーの対比は、美術衣装の範疇を超えた「視覚的なテーマ」として機能している。特筆すべきは、タンクローリーに施された「無数のナンバープレート」や、「異形の装飾」であり、これは運転手の正体不明性と、過去の犠牲者の怨念を暗示する「移動するオブジェ・ダール(芸術作品)」**の様相を呈している。デヴィッドの着ている地味なスーツもまた、平凡な日常からの逸脱と、環境とのミスマッチを強調している。
音楽
ビリー・ゴールデンバーグによる音楽は、本作のサスペンスを支える重要な柱である。主題歌は存在しないが、彼のスコアは、主に**「パーカッションと低音弦楽器」を駆使した、ミニマルで不協和音を多用したアプローチが特徴である。この音楽は、タンクローリーのエンジン音やエアブレーキ音と巧みに融合し、機械的な威圧感と、デヴィッドの心臓の鼓動をシンクロさせる。特に、追跡が激化するシーンでの不規則なリズムと、終盤の「断崖絶壁でのクライマックス」を彩る「非情なトーン」**は、観客の不安を極限まで高めることに成功している。
受賞・ノミネートの事実
『激突!』は、元々テレビ映画として製作されたが、そのクオリティの高さから劇場公開され、国際的な評価を獲得した。主要な映画祭での受賞歴としては、1973年度のアボリアッツ・ファンタスティック映画祭において、見事にグランプリを受賞している。これは、本作が単なるジャンル映画としてではなく、**「映画芸術として普遍的な価値」**を持つことを証明する事実である。
総評
『激突!』は、若きスピルバーグ監督が、極めて少ない要素で最大の効果を引き出す**「映画的錬金術」を完成させた、初期キャリアの金字塔である。恐怖の源泉を「抽象化」し、アメリカの広大な風景を舞台に「文明と野性の孤独な戦い」を描いた本作は、その緊迫感と普遍的なテーマ性において、時代を超えて語り継がれるべき傑作である。スピルバーグの「演出の原点」**が凝縮された、非情で純粋なサスペンス映画の最高峰として、揺るぎない地位を占める作品と言えるだろう。

作品[Duel]
主演
評価対象: デニス・ウィーバー
適用評価点: A9
助演
評価対象: ジャクリーン・スコット、エディ・ファイアーストーン、ルー・フリッゼル、キャリー・ロフティン
適用評価点: B8
脚本・ストーリー
評価対象: リチャード・マシスン
適用評価点: S10
撮影・映像
評価対象: ジョージ・スタインレン、ジャック・A・マータ
適用評価点: A9
美術・衣装
評価対象: ロバート・S・スミス
適用評価点: A9
音楽
評価対象: ビリー・ゴールデンバーグ
適用評価点: A9
編集(減点)
評価対象: フランク・P・ケラー
適用評価点: -0
監督(最終評価)
評価対象: スティーヴン・スピルバーグ
総合スコア:[94.38]

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honey

3.0久しぶりに観たけど

2025年11月4日
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デビュー作でこの時代に煽り運転にフォーカスしてるの中々興味深いなと思った。
映画自体はどうしてもカーチェイス的なシーン多くて刺さらない人には刺さらないだろうね

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わおう

3.0バカでかトラックがすごいスピードで追いかけてきたらそりゃ怖い😱

2025年10月10日
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鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

ドキドキ

スピルバーグ監督が25歳の時に撮った映画と聞いて興味がわいてしまいました!

バカでかトラックがすごいスピードで追いかけてきたらそりゃ怖い😱

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ジュディス

5.0政府や警察はいつも正しいのか

2025年9月12日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、その他、TV地上波

怖い

知的

ドキドキ

嘗て我々が「鬼畜米英」と教えられたように、ナチス支配下のドイツ人にとってユダヤは悪だった。
ホロコーストはまさに、登録、識別、移送のシステムによって可能になった、制度的な人種差別だったのだ。そして、今日マイナンバーカードなど同じシステムであり、アメリカが管理しているシステムであり、アメリカとは本来そう言う国であるにもかかわらず、日本人の誰もがその事実に触れようとせず、盲目に信じ続ける様は見ていて恐ろしいとしか言いようがない。
スピルバーグはユダヤ人であり、差別を体験し、其の理不尽さは此の作品にも生かされている。
トラックは直接的な分かりやすい恐怖に過ぎず、寧ろ、トラックのフロントに何枚ものナンバープレートが飾られていて、此の犯罪が常態化されて来たのだということがわかる。
それ以上に恐ろしいのは、ウェイターや周りの人々であり、何よりも恐ろしいのは山々の風景でして、デイビット・マンが死に物狂いで殺戮から逃れようとしているのに、のどかに洗濯物を干している人々のギャップは途轍もなく恐ろしい光景でして、これぞ社会の縮図なのだと思い知らされます(;^_^A
ある日突然制度が変わっていて、仕事で忙しいデイビット・マンだけが何も知らずに逃げ回る様は恐ろしい現実として解釈しております。
4K Ultra HDで自宅で大スクリーンで鑑賞いたしました、この作品は間違いなく映画館で観るべき衝撃作です!

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西から昇ったお日様は

3.5映画終活シリーズ

2025年9月11日
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鑑賞方法:VOD

興奮

ドキドキ

1971年度作品
終活シリーズ70年代一発目は、スティーヴン・スピルバーグ監督のデビュー作品
まだ、荒削りなとこもあるが見応えあるサスペンス
スピルバーグ監督、若干25歳時の作品

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あきちゃん

3.5ザ・煽り運転!!

2025年7月8日
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怖い

単純

煽り運転の極め付け!!
もし現在に邦題付けるなら『煽り運転!』かな!?
そして映画にするならドライブレコーダー映像を駆使して撮影するかも!?

それにしても、これだけ単純なストーリーでこれだけの作品を作れるのはやっぱり天才ですな!
スピルバーグ恐るべし!
この後、車がサメになり恐竜になっていくとは…

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トラ吉

4.525歳の天才監督の作る映画の世界

2024年11月12日
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朝。アメリカの都市。
その郊外の住宅地から
ラジオを流し走る車。

車は次第に田舎道へ
運転をするセールスマンは
普通に大型トラックを抜く
たった一度追い抜く
そこから始まる恐怖
狂気に巻き込まれる
平凡な男の孤独な闘い。

奴がいる。

「何故」「誰だ!お前は」
理不尽な恐ろしさは広がり
見る人はどんどんどんどん
主人公と同じ目線に引き込まれる。

ほぼ男の車を中心に進む物語は
ほぼ男の視線を絡めて進む。

明かされない謎。

カメラレンズの選択
構図や編集の妙は
何度観ても凄いと思う。

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星組

4.5天才監督が手掛ける、元祖“煽り運転”

2024年9月16日
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鑑賞方法:DVD/BD

怖い

巨匠スティーブン・スピルバーグ監督の長編映画デビュー作にして、今尚見る者を虜にする伝説のサスペンススリラー。

見た目の第一印象から恐怖を植え付けるトラックの造形。
訳が分からないまま追われる緊迫感。
こいつは一体何がしたいのか。

これこそが煽り運転の原点とも言える恐怖のロードムービー。

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びぃあぃじぃ

3.50049 スタープラチナでなかったら吹っ飛んでたぜ

2024年7月3日
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鑑賞方法:TV地上波

1973年公開
いたってシンプルな出来事をサスペンスフルに描き切った
スピルバーグの痛快な一品。
トラックはジョーズである!との指摘も納得。
デニス・ウィーバーはコロンボの流れで頭に入ってしまった
警部様。
そういやコロンボのパイロット版を除いた第一作「構想の死角」
もスピルバーグでしたね。
70点
初テレビ鑑賞 1975年1月5日『日曜洋画劇場』

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NWFchamp1973

2.5スピルバーグの真髄を見たくて

2024年6月23日
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見始めたものの、さすがに古すぎたか。心の葛藤を普通にセリフとして表現してる事に思わず笑ってしまったし、シチュエーションも一辺倒だし、家族の描写も蛇足だし、結局意味不明のままオチに繋がり、謎が解けるわけでもない。

見ておれないほどではないが、面白いか?と問われると答えに窮するかな。

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マルボロマン

4.5元祖『アオラレ』?なんにも悪いことしてないのに。車種調ベがあっけなさすぎました。

2024年4月27日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、VOD

怖い

興奮

もはや、スリラーの古典、金字塔とも言えるこの作品を駄文で感想を述べてみようと思った次第です。
アマプラで課金してまで。

この映画を語る上でまずやったことと言えばね、車種調べだったです。
相変わらず論点がズレてる鑑賞方法です。
主人公・デビッドの乗る赤いセダンはクライスラー・プリマス・バリアントだってことはわかったの。
ボンネットのエンブレムから辿ると、案外あっさりとわかったの。Wikipediaにも書かれていたし。
もう一方の主役の悪魔のタンクローリーも案外あっさりとわかりました。こちらもWikipediaに記載がありましたね。ピータービルト281。全くもって拍子抜け。面白くない。
ついでに調べるとね、この劇中で使われたタンクローリーって、後にオークションで競売にかけられたんだって。
4万4000ドル(約392万円)からスタートしたらしいんですが、相場よりもお値段高いということもあって、落札には至らなかったんだって。米国人、財布のひもが案外固い。
んなこたぁどーだっていいんですが。細かなことが気になるのが私の悪い癖。

もといです。レビューを書きます。
まずなんたって、悪魔の運転手の顔が一切現れなかったのが、恐怖感をより増幅させたことは間違いないの。
第二の主役は、悪魔の運転手ではなく、あくまでもタンクローリー本体だったです。
そしてね、その悪魔の運転手の真意がまるでわからないのが怖かったの。さも、タンクローリー本体が意志(殺意)持っているかのごとく描かれていて。
『アオラレ』みたくクラクション鳴らして追い抜いたわけでもなく。ごくふつーに追い抜いただけなのに、なぜあそこまで執拗に付け狙ったのかがまるで???なのが怖かったです。
それらは私如きが書くまでもなく、語り尽くされていることと思うのですが。
本当に怖い映画の特徴は、5W1Hの中で最も肝心なWho・What・Whyの情報が完全にシャットアウトされていること。要するに謎ばかり。
これ、私がたびたび例に挙げるんですが。『ゾンビ』のように、意味も原因も、全く不明なまま起こるスリラーに共通することなんですよね。本作もその例に漏れず。
あそこまで悪の限りを尽くした敵ですからね。ラストはすっきり「ザマぁ」ってなったの。
今どきの映画にありがちな「まだ終わってませんよー」「続きがありますよー」みたいな蛇足もなく、すっきりとお話が完結しているところがよかったです。
ただね、タイトルが惜しいかなぁ。『激突!』じゃなくて原題の『Duel』=『決闘』の方がしっくりきたかなぁ。激突ってほどぶつかり合ってなかったし。
謎だったのがね、そのタンクローリー。“FLAMMABLE”(可燃物)って書かれていたのに、崖から転落しても爆発しなかったこと。予算の問題だったのかな?それとも、あれだけ鈍重な車体をスピーディーに動かす設定として、タンクは空だったってことなのかな?

【余計な話】
もひとつ?だったのがね、公衆電話のかけ方。ダイヤルひとつで、すぐにどこかのコールセンターに繋がったじゃないですか。
そして電話番号。「そちらの電話は?」と訊ねられて4桁で答えたんですね。
当時の米国って公衆電話そんなに少なかったの?

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野球十兵衛、

5.0追い越し禁止‼️煽り運転禁止‼️

2023年8月9日
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怖い

興奮

一人の営業マンがドライブ中、何気なくタンクローリー車を追い越したため、怒りを買い、彼の車は執拗なタンクローリーの追尾を受けてしまう・・・‼️当時25歳のスピルバーグ監督が大型タンクローリーをホラー・キャラクターにして、どこまでも追われる恐怖をとことん描き出した傑作ですね‼️
◎ノロノロ運転を続けるので追い越すと、クラクションを高々と鳴らし追い越しをかけ、さらにノロノロ運転を続け、走行の妨げを喰らう‼️
◎手で合図されたので追い越そうとすると、対向車と事故りそうになる‼️
◎猛スピードとクラクションで迫られ、強烈な煽り運転を喰らう‼️
◎立ち寄ったレストランの客の中に、タンクローリーの運転手がいると思い込む心理描写‼️
◎タンクローリーがエンストで動かないスクールバスには紳士的に振る舞うブラックユーモア‼️
◎タンクローリーが暗いトンネルの入り口でヘッドライトを眼玉みたいに光らせて待ち受けているシーン‼️ショック演出の手本‼️
◎踏み切りで止まっていると、後ろからタンクローリーに押され、列車に衝突しそうになるシーン‼️
◎主人公がガソリンスタンドで電話をかけていると、タンクローリーが突っ込み全てを破壊するシーン‼️
◎時間稼ぎをしてタンクローリーを振り払ったと思ったら、待ち伏せを喰らうシーン‼️
◎ラジエーター・ホースの故障‼️
◎ラストの一対一の決闘‼️

全編緊張の緩むところが無く、まさにノン・ストップのサスペンス・アクション‼️タンクローリーの運転手が終始顔を見せずに不安を煽ったことで面白さが倍増してますよ、絶対‼️もうタンクローリー自体が怪物に見えてくるし、タンクローリーの正面が人間の顔にも見えてくる‼️運転手も手だけ見せるんですが、その手がまたミョーに優しい手‼️そして秀逸なのは、タンクローリーの最期の描写‼️ふつうタンクローリーが崖から転落すると、爆発して大炎上する派手な見せ場になるのに、まず恐竜の雄叫びのような音を出して落ちていき、車輪をクルクルと空回りさせながら後ろのパイプからポトポト油を落とし、やがてその車輪がゆーっくり停止する‼️まるで人間の臨終みたいな静寂した演出で魅せるスピルバーグ監督はやっぱり天才‼️スピルバーグ監督のサスペンス演出は、この「激突」と「ジョーズ」が二大看板ですね‼️「ジュラシック・パーク」は全然ダメ、この二作に比べると‼️

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活動写真愛好家

3.5見えない物を見えないまま

2023年7月12日
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コンパクトなシチュエーションと工夫で面白く作れるスピルバーグすごいのと
見えない物を見えないままの終わりが良かった。

後世の映画の色んなとこに影響与えてそう!
なシーンも多くて面白しろかった。

トラックが生き物の様に描かれてるように見えるのも面白い、主人公は現代でいうと有害な男性性満々なんだけど、その主人公とトラックの衝突は何に対する比喩なのか。

スピルバーグ個人的に割と苦手なので、合わないな〜なシーンもあるけど偉大な作品。
スピルバーグの子供演出、苦手なんだよな。

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madu

3.5体脂肪率5%

2023年4月29日
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怖い

単純

驚く

原作のマシスンが脚本も書いていたんだね。
シンプル・イズ・ベストを体現したかのようなお話。大人になってから考えてみると、見せないことの重要性を刷り込まれたのかも。理解の範疇にないことが、やっぱり一番怖いんだ。
元々はテレビとのことだが、テレビでしか観たことないので、いつかは劇場で見てみたい。

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なお

4.0巨匠スティーブン・スピルバーグ監督の出世作

2023年3月5日
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スピルバーグさんが25歳の時に撮ったTV映画、日本では劇場で公開されました
スピルバーグさんは本作で注目され、次作の「続・激突! カージャック」で劇場用長編映画の監督としてデビューすることになります

何気に追い抜いたメチャクチャ遅いトレーラーから執拗に追い回されることになった会社員の男の命がけの逃走劇
トレーラーの運転手は最後まで手や足しか映らず正体不明な所や作品の持つ世界観そのものから、昔TVドラマであったロッド・サーリングさんの「ミステリー・ゾーン」やアルフレッド・ヒッチコック監督の「ヒッチコック劇場」、そして日本でも今でも定期的に放送される「世にも奇妙な物語」の1エピソードとしてありそうな話です

トレーラーが恐怖のメタファーとして表現されており、目玉の様な大きな丸いヘッドライトと長い車体全体が埃で煤けたクラシックスタイルの車両は怪物を連想させます
その怪物が主人公の乗る赤のプリモス・ヴァリアントをものすごい勢いで追い回し、広大なアメリカの荒野を貫く一本道をバックに疾走する映像はド迫力

登場人物も非常に少なく、たったこれだけの内容で1時間半ハラハラドキドキさせ観るものを飽きさせないスピルバーグ監督の手腕、さすがです

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Jett

3.0なかなか

2023年1月2日
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オチがどうなるのか予想出来なかった

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aaaaaaaa

4.0vs 殺人トラック

2022年11月21日
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ひたすらトラックに煽られる恐怖。
敵の姿がいっさい最後まで映し出されないのは想像を掻き立てられますね。
この時代は携帯電話もドライブレコーダーもないからなぁ~。

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光陽

2.5午後ロード

2022年11月12日
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で初めて見た。
有名なのは知っているが、始まりは私にはつまらなかった。
ロードカフェのあたりで引き返せばいいのに。
というか、あのカフェの場面はミスリードの場面で要らないなとおもった。
最後の峠前でトラックが待っていた後は面白かったけど、あんなに白煙あげて上り坂登れなかったのに、スタックした後走れるのか?
まあ大昔の映画だものね。
まあ観ておいた。

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myzkk

5.0スティーブン・スピルバーグ初監督作品

2022年10月16日
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鑑賞方法:TV地上波

低予算映画の最高傑作。だがシンプル過ぎて今時のハリウッドじゃなく典型的なクラッシック。CGやVFX等の超大作映画、頭脳プレーを駆使したサスペンスやミステリー、その他、メジャーなエンタテイメント作品を見尽くした後の気分転換にお勧め。

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HILO

5.0こわいですねぇ。

Mさん
2022年10月2日
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「激突」「ジョーズ」「ジュラシックパーク」。
スピルバーグの怖い映画は絶品ですね。
子どもが免許取った時に見せました。少なくとも、無理な追い越しは絶対にしないように。

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M
PR U-NEXTで本編を観る