「Simple is スピルバーグのBest!」激突! こもねこさんの映画レビュー(感想・評価)
Simple is スピルバーグのBest!
名監督と言われて久しくなったステイーブン・スピルバーグ監督だが、駄作が多いことでも知られている。スピルバーグの映画の名作と駄作の境界線は何か?、というと、私は、映画の内容がシンプルなのが名作の部類、シンプルでないが駄作、だと思っている。
そのシンプルの代表作であり、いろいろスピルバーグの映画を見てきた中で、結局、一番面白いのが、映画界デビュー作の「激突」ではないだろうか。単に、デカいトラックに追い回されるだけ、で他にはなにもないという内容は、後の円盤を追い回す「未知との遭遇」や、サメと格闘するだけの「ジョーズ」、さらに宇宙人を助けるだけの「E.T」と、スピルバーグの名作の系譜の原点だ。
それに今見ても、怖い!、と感じさせるし、高速でデカいダンプなんかに真後ろにつけられたりすると、この「激突」を思い出して、思わず前を譲りたくなるくらい、印象も強烈。そういう強烈さが残るのは、名作の資格ありと思う。
ちなみに、初期の日本語版では、主人公のカーラジオから流れるDJの声が、野沢那智と白石冬美、つまり、あの懐かしい「ナッチャコ」コンビなのだ。ぜひ初期日本語版をもういちど、放送してほしいものである。
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