「巨匠スティーブン・スピルバーグ監督の出世作」激突! Jettさんの映画レビュー(感想・評価)
巨匠スティーブン・スピルバーグ監督の出世作
スピルバーグさんが25歳の時に撮ったTV映画、日本では劇場で公開されました
スピルバーグさんは本作で注目され、次作の「続・激突! カージャック」で劇場用長編映画の監督としてデビューすることになります
何気に追い抜いたメチャクチャ遅いトレーラーから執拗に追い回されることになった会社員の男の命がけの逃走劇
トレーラーの運転手は最後まで手や足しか映らず正体不明な所や作品の持つ世界観そのものから、昔TVドラマであったロッド・サーリングさんの「ミステリー・ゾーン」やアルフレッド・ヒッチコック監督の「ヒッチコック劇場」、そして日本でも今でも定期的に放送される「世にも奇妙な物語」の1エピソードとしてありそうな話です
トレーラーが恐怖のメタファーとして表現されており、目玉の様な大きな丸いヘッドライトと長い車体全体が埃で煤けたクラシックスタイルの車両は怪物を連想させます
その怪物が主人公の乗る赤のプリモス・ヴァリアントをものすごい勢いで追い回し、広大なアメリカの荒野を貫く一本道をバックに疾走する映像はド迫力
登場人物も非常に少なく、たったこれだけの内容で1時間半ハラハラドキドキさせ観るものを飽きさせないスピルバーグ監督の手腕、さすがです
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