黒社会

劇場公開日:

解説

組織の頂点に立ったことから血で血を洗う抗争に巻き込まれてゆく男の姿を描いた香港ノワール。製作はチェン・クェン、監督は「愛と復讐の挽歌」のテイラー・ウォン、脚本はナム・ヤン、撮影は邸禮涛、音楽はロー・ターヨウが担当。出演はチョウ・ユンファ、ロイ・チュンほか。

1989年製作/香港
原題または英題:Triads: The Inside Story
配給:松竹
劇場公開日:1990年6月23日

ストーリー

香港の暗黒街最大の組織の組長クワンが敵対組織チョウ組の刺客に暗殺され一人息子のホー(チョウ・ユンファ)がアメリカから帰国するが、極道の世界を嫌う彼は組の幹部のキョン(シン・フイ・ウォン)やシン(チャーリー・チャン)の跡目をついで欲しいという要請を頑として拒む。そんな彼の気持をよそに、宙に浮いたシマを狙うビョウ伯父の手がホーを襲い、危うい所を若手組員のゴン(ロイ・チャン)によって救われる。組織の危機にあってホーは組を企業化することによって近代的にすることを決意、ビョウ伯父とも和解し、別の敵対組織の幹部、棺桶との抗争も話し合いで解決しようとするが、そんな彼のやり方に不満を持ったゴンは独走を始め、ホーによって新たな組長に指名されたシンと激しく対立してゆく。そんなさなか、シンは棺桶の刺客によって重傷を負わされ、彼の妻は殺されてしまう。組の立て直しのためゴンは敵であるチョウ組のボス、チョウ伯父と結ぼうとするが、逆に罠にはめられ麻薬所持の罪をかぶせられ、警察に捕まってしまう。しかしそこにホーが駆けつけ、隙をついて逃げ出したゴンと共にチョウや棺桶を追い詰め、復讐を遂げる。全てが終わりゴンは自首し、ホーはシンや妻子と共に再びアメリカへ戻っていった。

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