「迷ったら戻っておいで。いつもここにいるから。」黒いオルフェ shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
迷ったら戻っておいで。いつもここにいるから。
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映画「黒いオルフェ」(マルセル・カミュ監督)から。
物語の背景に、リオのカーニバルがあるので、
サンバのリズム独特の陽気さに騙されそうだが、
50年以上前に製作された作品という事を差し引いても、
正直、監督はじめスタッフは、私たちに何を伝えたかったのか、
判らないまま、鑑賞を終えた。
台詞的に惹かれたのは、主人公・オルフェの上司、
エルメスが、はじめてリオに着いた、ユリディスに掛けた言葉。
「私はエルメスだ」と自己紹介した後、道案内をして
「迷ったら戻っておいで。いつもここにいるから」と。
このフレーズは、応用がきそうだ。
道だけでなく、人生に悩み、自分の進む方向に迷っている若者に
声を掛けてあげたい。
「迷ったら戻っておいで。いつもここにいるから」。
さて、タンバリンが非常にうまい子どもや、
死神の仮面を付けた、理解に苦しむような登場人物に対して、
どう反応して良いのか、迷った作品であった。
本当に、昔の映画って感じのする、意外なフランス作品である。
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