妖姫クレオパトラ
劇場公開日:1963年4月19日
解説
フルヴィオ・ジッカのオリジナル・ストーリーを、ジッカとアリジオ・モンタナリが共同で脚色し「裸女と海賊」のピエロ・ピエロッティが監督したクレオパトラの物語。撮影はアンジェロ・ロッティ、音楽はミシェル・ミシェレ。出演者は「艶ほくろ」のパスカル・プティ、ゴードン・スコット、ジョルジョ・アルディソン、エイキム・タミロフなど。製作はアルベルト・チメンツとビコ・パボーニ。
1962年製作/イタリア
原題または英題:Una Regina per Cesare Une Reine pour Cesar
配給:日本ヘラルド映画
劇場公開日:1963年4月19日
ストーリー
紀元前五十年。エジプトのプトレマイオス十一世が死にクレオパトラ(P・プチ)の姉弟が王位についた。クレオパトラは弟を退けて王位を一人じめにしようと計り、宰相を味方に入れようとした。が、彼はクレオパトラの計略に気づき、彼女を獄につないだ。クレオパトラの獄舎を警備していたのは、アキラス(G・アルディソン)という若い兵士だった。クレオパトラは容色にものをいわせて彼をくどき、獄舎を抜け出しシリアへ逃げた。二人はシリアの寒村で愛の巣を営んだ。が、野心に燃えるクレオパトラは、一日も早くエジプトの王位を取り戻そうと考えていた。その頃ローマでは、シーザー(G・スコット)とポンペウスが勢力を争っていた。クレオパトラはポンペウスに近づいて行った。そして、ルチオの軍をゆずり受けるとエジプトへ攻め入り、アレキサンドリアを陥し入れた。一方、ポンペウスはその頃、シーザーとの決戦に敗れ、アレキサンドリアに逃げようとしていた。それを聞いたクレオパトラは、彼をかくまってシーザーと和を結ぶ人質に使おうとした。ところが、軍の総帥をねらうルチアによって彼は殺された。クレオパトラを愛すアキラスのひきいるエジプト軍とシーザーのローマ軍との戦いが起った。激戦の末、エジプト軍が敗れてアキラスは戦死して行った。クレオパトラにとっては、もはやシーザーに和をこうほか手段はなかった。ひそかに敵の陣営に忍びこんでシーザーに会おうとしたが、兵卒たちに見つけられ手ごめにされるところを危く救われた。クレオパトラを救ったのは、古くからの知り合いのアポロドロだった。早速アポロドロはシーザーを訪れ、みごとな敷物を贈った。そして敷物を床に拡げると中にくるまっていたクレオパトラが起き上り、シーザーの前に立った。一糸まとわぬ全裸の姿だった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ピエロ・ピエロッティ
- 脚色
- フルビオ・ジッカ
- アリジオ・モンタナリ
- 原作
- フルビオ・ジッカ
- 製作
- アルベルト・チメンツ
- ビコ・パボーニ
- 撮影
- アンジェロ・ロッティ
- 音楽
- ミシェル・ミシェレット