クリスタル殺人事件のレビュー・感想・評価
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0201 うかつに風邪をうつしてはいけません
1981年公開
アンジェラ・ランズベリーのミスマープル最高です。
ロック・ハドソン、キム・ノヴァク、エリザベス・テイラーって
なんて豪華な 。
キム・ノヴァク、エリザベス・テイラーお二人の往年の大スター扱い
がめっちゃリアル。
その間をもつロックハドソンもいい。
母子像を見つめるエリザベステイラーの表情はそれこそ氷。
事の真相もアガサクリスティらしく面白い。
初見は月曜ロードショーだったが吹替に
羽佐間道夫に広川太一郎、納谷悟朗、小原乃梨子、武藤礼子
ってなんて豪華。
でマープルの高橋和枝がめっちゃハマっていたと思う。
月曜ロードショー版ブルーレイは宝物
70点
テレビ初鑑賞 1983年7月4日『月曜ロードショー』
聖母子像・・・
アガサ・クリスティ原作
「鏡は横にひび割れて」の映画化
監督は、007シリーズの
ガイ・ハミルトン
クリスティファンと言う事で
何度か観ていますが
年齢と共に
価値観の変化もあるので
今回、CS放送で
改めて鑑賞できて良かったです。
本作では、
ミス・マープルが
事件の謎を解明する。
往年の大女優役には
「クレオパトラ」
「いそしぎ」の
エリザベス・テイラー
貫禄の美しさですね。
「めまい」で有名な
キム・ノヴァクとの
女優同士のけなし合いも
凄かったけれど・・・
改めて観ると
豪華キャスト陣にびっくりです。
秘書役の
ジェラルディン・チャップリンの
存在も 今回 再発見でした。
「ドクトル・ジバゴ」他
「悲しみは星影とともに」等
悲しい作品に出演されていて
レビューしていませんが
その存在感が印象的です。
チャップリンさんの娘さんですものね。
そして、私には、
「ジェシカおばさんの事件簿」の
アンジェラ・ランズベリー
「ナイル殺人事件」にも
出演されていましたが
今回は、マープル役で登場が嬉しい。
アンジェラさんを偲びながら
鑑賞できたことにも感謝です。
マープルの甥の
警部役が、映画通というのも
面白い設定でした。
エリザベス・テイラー演じる
大女優、マリーナが
警部の質問に
映画の台詞で答えるシーンがあり
最初、警部がマリーナに
映画は観ませんと言いながら
そのセリフは、あの作品ですねと
答えると、マリーナが
大笑いするシーンが印象的。
そして、
昔、慰問先で出会ったと
ファンから話を聞くマリーナが
壁に掛けられた
ベッリーニの「聖母子像」を
凝視する目の演技も迫力ありです。
教訓、感染者は
出歩いてはいけません。
風疹は、今でも
妊婦にとって悪影響を与えるのですから
コロナ禍を体験した
この時代、大切な人を辛い目に
合わせないよう
生きてゆきたいですね。
マリーナを愛で見守る夫役の
ロック・ハドソンが贈る
一輪の「黄色いバラ」
マリーナの最期を飾るラストが
悲しすぎます。
「殺人事件は、ジグソー・パズル」
「最後のピースをはめる迄全容が見えない」
ミス・マープル
大女優を演じる大女優
往年の大女優を配役した映画のパーティで発生した殺人事件の謎を追う、安楽椅子探偵の活躍を描く物語。
以前一度鑑賞済みなのですが、改めて鑑賞。
改めての鑑賞理由は、大女優を演じたエリザベス・テイラーの存在感。もっと具体的に言えば、冒頭のパーティシーンで茫然自失した・・・その表情に魅せられたからです。身体から心が失われた・・・そんな能面のような表情をエリザベス・テイラーが見事に演じていて、そのシーンがとても印象に残っています。
物語としては、とても良くまとまっています。サスペンスとしても、その動機は思いもよらぬもので意外性もあります。
ただ、「安楽椅子探偵」を軸とした展開は、「簡単に事件が解決した」を見せられているようで、今一つ乗り切れなさを感じてしまいます。
私的評価は普通にしました。
初めてミス・マープルに触れる
アガサ・クリスティと名前を聞いて、まず何を思い浮かべるでしょう?「オリエント急行殺人事件」「ナイル川に死す」「ABC殺人事件」・・・。あまりミステリー作品に触れない自分はここら辺しか思い浮かべませんが、よくよく考えれば探偵ポアロの作品ばかり。ある日テレビ欄を見てミス・マープルの名前を見つけた時、「そういやアガサ・クリスティにはマープルもいたなぁ」「でも見たことなかったなぁ」と言う感じで、これを機に触れてみた次第です。
ただ、観ようと思ったのはそれだけではない。キャストにエリザベス・テイラーとキム・ノヴァク、主演はなんとアンジェラ・ランズベリーと大御所ばかりやないですか!この豪華さ、これは心惹かれる。しかし実際に観て素晴らしいと思ったのは、
エドワード・フォックスの佇まいと落ち着き。
警視総監でミス・マープルの甥にあたるダンディズムな役どころを、まさにイギリス紳士の落ち着きを纏って演じている。いつみても素敵な感じを醸す姿に感服してしまいました。3人の大御所には隠れる立ち位置でしょうが、この映画では個人的にこの男が映画を引き締めたと言って過言ではないと思います。
さて、肝心のミス・マープルの推理とはなんぞや。と見てみると結構不思議。事件の現場にはマープルはおらず、それを見てきた人の話を聞いて推理していく手法みたいなんです。もちろん最後には現場に足を運ぶのですが、ただ人の話を聞くだけで犯人を突き止めていくなんて、このばあさん恐るべし。
全体的には飽きることなく観れたので良かったと思います。冒頭のシーンには少しびっくりしましたが(笑)。ミステリーのジャンルながら、一味変わった作品を味わうのも、たまには悪くないですね。
美しい~
エルキュール・ポアロは登場しません アガサ・クリスティのもう一つの人気シリーズのミス・マープルが登場する作品の映画化です
1980年英国公開
日本公開は1981年7月
原題は、「The Mirror Crack'd」
アガサ・クリスティの原作小説「The Mirror Crack'd from Side to Side」を縮めたもの
どうしてこの邦題になったかというと、「なんとなく、クリスタル」という小説が同年に大ベストセラーになったからです
それに乗っかっただけのことで、クリスタルは映画にも、原作にも、その小説にもなんの関係もありません
原題にある鏡をクリスタルにこじつけただけです
しかも原題にある鏡も映画には登場しないときます
ある人物が小舟にみえないこともないカウチに寝て死んでいる重要シーンがあります
それは小舟に横たわって死んでいくシャーロット姫のアーサー王伝説をモチーフにしたものです
その伝説をモチーフにしたビクトリア朝時代の詩の一節に、割れた鏡が登場するので、それにひっかけてあるのです
その上、日本版映画ポスターにあるロンドンの時計塔は一切登場しないし、なんの関係もありません
とまあややこしいことです
詐欺だよこれなんてさわがず、おおらかな気持ちでご覧になって下さい
エルキュール・ポアロは登場しません
アガサ・クリスティのもう一つの人気シリーズのミス・マープルが登場する作品の映画化です
ミス・マープルが主人公の映画は1960年代に4本あり、マーガレット・ラザフォードが演じています
本作ではアンジェラ・ランズベリーが演じています
製作意図は、オリエント急行殺人事件、ナイル殺人事件と大ヒットしたので、ポアロにならぶ2大名探偵のミス・マープルも映画化しようと言うものです
日本でいえば水戸黄門と大岡越前がかわりばんこでやるみたいな構想だったのでしょうか?
大してヒットもしなかったので、このミス・マープルの映画はこれきりとなりました
まあ頑張ってはいるのですが、ヤッパリ映画としは地味でした
テレビの2時間ドラマにはピッタリだと思います
日本でも翻案のテレビドラマがあったそうです
さすがエリザベス・テイラーだけあって彼女はまあまあです
でもキム・ノヴァクはガッカリでした
あの輝くような美貌はいまは何処?
期待した二大スターの火を噴くような演技合戦も無いのです
小さなお盆にのせたコップを男性が2階へ階段で運ぶシーンがあります
ヒッチコックの断崖のオマージュです
ミス・マープルシリーズはロンドンの南40キロにある架空の村セント・メアリ・ミードが舞台です
本作ではこの村に映画のロケ隊がやって来るという翻案になっており、映画撮影の裏側を見せつつお話が展開される趣向です
セント・メアリ・ミードは、日本でいうならきっと古い街並みの残る村
そこに金田一耕助の映画のロケ隊がやってきて……なんて翻案の日本版をみてみたいと思いました
大スターの共演
奥が深いアガサクリスティ作品
警部がやって来て言うには、フェンリー伯爵殺人犯を見つけたと言うところで映画のフィルムが切れた。アンジェララズベリー扮するミスマープルは、犯人に対する推理を言って出て行った。エリザベステーラー扮する久しぶりに復帰する大女優マリーナグレッグが撮影する村のパーティーに登場した。ミスマープルは、犬に転ばされて足をくじき家に戻った。マリーナに村の女性ファンで戦時中にマリーナに会ったと言うパブコックが話し続けていた時、キムノヴァク扮するマリーナと犬猿の仲の女優ローラが現れたためマリーナは固まった。ローラがマリーナにちょっかいを出して来た時、マリーナが頼んだダイキリが届いた。そのダイキリを飲んだパブコックが毒殺された。ミスマープルは、その話を家で聞かされた。パブコックが飲んだダイキリは、ロックハドソン扮するマリーナの夫で映画監督のラッドが手渡して元々マリーナが持っていたダイキリで、パブコックがこぼしたからマリーナがパブコックに渡した物だった。ジェラルディンチャップリン扮するラッドの助手のエラは、ラッドを愛していた。ミスマープルは、エラが第一容疑者だと言った。マリーナは、撮影休憩時にエラが渡したコーヒーにも毒が入っていると騒ぎ立て、事実ヒ素が出た。しかし、そのエラも殺された。果たしてマリーナを毒殺しようと狙ったものだろうか? エドワードフォックス扮するミスマープルの甥でロンドン警視庁のクラドック主任警部が事件を探る。ミスマープルはほとんど表には出ていないけど、さすがアガサクリスティだね。なかなか奥が深いので、単に画面を観ていただけでは犯人は判らないね。
ミス・マープルもの。何作か読みましたが、どうしてもポワロに比べると...
ポアロからミス・マープルに
オールスターのアガサ作品、こんどはミス・マープル(アンジェラ・ランズベリー)だ。
映画の撮影隊が参加したパーティで殺人事件が起きる。
映画スターはエリザベス・テイラー、夫で監督のロック・ハドソン、秘書がジェラルディン・チャップリン、製作者がトニー・カーティスでその妻で共演するキム・ノヴァック。
警部でマープルの甥(エドワード・フォックス)は映画ファンだ。
エリザベス・テイラーの貫禄が他を圧倒する。
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