クリクリのいた夏

劇場公開日:

解説

フランスの片田舎を舞台に、クリクリという少女と周囲の奇妙な大人たちを描くヒューマンドラマ。監督は「殺意の夏」「エリザ」のジャン・ベッケル。脚本・台詞は「殺意の夏」の作家セバスチャン・ジャプリゾ。原作はジョルジュ・モンフォレの『沼地の子供たち』。撮影は「橋の上の娘」のジャン=マリー・ドルージュ。音楽は『エマニュエル ザ・ハード』(V)のピエール・バシュレ。出演は「嘘の心」のジャック・ガンブラン、「奇人たちの晩餐会」のジャック・ヴィユレ、「視線のエロス」のイザベル・カレほか。

1999年製作/115分/フランス
原題または英題:Les Enfants du marais
配給:シネマパリジャン配給(TBS=日活=シネマパリジャン提供)
劇場公開日:2000年7月8日

ストーリー

30年代初頭のフランス、とあるマレ(=沼地)のほとり。クリクリの父リトン(ジャック・ヴィユレ)は、すこしばかりおつむが弱い厄介者。そんな彼をいつも助けるのが流れ者の復員兵ガリス(ジャック・ガンブラン)だった。ふたりは街で鈴蘭のブーケや蛙、かたつむりを売ったりして、日々の糧を得る毎日。末娘のクリクリは特にガリスになついていた。金持ちでエレガントなアメデ(アンドレ・デュソリエ)、洋館のメイドの美しい娘マリー(イザベル・カレ)、とんまなリトンのせいで監獄へぶち込まれたボクシングのチャンピオン、ジョー(エリック・カントナ)らとめぐりあうおかしな日々。ガリスはマリーに想いを寄せていたが、彼女が結婚したと聞き、マレからの旅立ちを考え始める。そんなある日、出所してきたジョーがリトンを見つける。かくして、ガリスは親友の危機からの救出と自分自身の人生の再出発を迫られるのだった……。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.0過ぎて思う価値

2023年1月18日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

さりげなくいい作品でしたね。テイストとしては、ラッセ・ハルストレム監督の「やかまし村の春・夏・秋・冬」(87)みたいな感じでしょうか。タイトルになっているクリクリは全然主役ではなく、少女から見た大人の世界や世の中の有り様を、老年になったクリクリの回想という形で描かれています。誰もがその人の人生における主役ということや、ありふれた日常がかけがえのないものであったと後になって知るというお話でした。誰の人生にもありそうなエピソードでありながら、決して陳腐にもならず、そして、ラストにはしっかりサプライズがあって、とても気持ちのよい余韻が残りました。

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赤ヒゲ

4.0おっさん達の友情にほっこり

2022年1月17日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

第一次世界大戦後フランスの、とあるのどかな田舎町の、さらに郊外の自然豊かな土地で出会った男達の友情模様が、5歳のクリクリという可愛い女の子の回想として描かれる作品。
美しい自然の中で、年齢も階級も超えてみんなでわちゃわちゃする感じに、ほんわか癒された。

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SpicaM

3.0子供の様な大人の映画

2020年6月18日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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odeonza

4.0なんとも牧歌的な男たち

2020年5月12日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

幸せ

タイトルとは違って、なんとも牧歌的な男たちの友情話。なんか癒やされる。

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ピニョン