「戦後のアメリカで男性であるということ」クラム ouosouさんの映画レビュー(感想・評価)
戦後のアメリカで男性であるということ
性欲と暴力と芸術表現の違いとは何か、をクラム兄弟を追うことで描く。物資的に豊かになるからといって家族や道徳の抑圧から自由にはもちろんなれず、その乖離に余計に苦しむ。ロバートはなんとか社会とつながることができ、薬物(LSD)の力を自己治癒的に使えたが、他の兄弟(と母)はそうではなかった。ロバートよりも強く豊かなバケモノのようなパワーを持っていたから。/『どうすればよかったか』や村井理子『家族』『兄の終い』を思い出す。
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