グラディエーターのレビュー・感想・評価
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人の嫉妬心を侮ってはいけない
マキシマスはもちろん気の毒だが、コモドゥスもなんとも不憫であった。 おじいさん皇帝のアウレリウスがコモドゥスに対してあまりに無神経すぎたのがそもそもよくない。細心の気を使ってフォローしていれば、コモドゥスもあんな「嫉妬心の化け物」にならなかったのではないか。。。 マキシマスもマキシマスだ! 序盤もう少しコモドゥスにフレンドリーにしてやっていても。。明らかにアウレリウスに対する態度と異なっていた。そういうのはコモドゥスにも伝わるんだよー。(頼むから、もう少し上手にやれよー) 「人の嫉妬心を甘くみてはいけない。うまくなだめないといけない。」という教訓をもらった。仕事に活かします。。 しかし、はじめて最初から最後まで通しで観たが「“スペイン人”グラディエーターがマキシマスだった」ということが明らかになってからも長かったんだな。 後半は「強権による力も民意の前では自由に動けない。」ということを示す内容。 プーチンロシア vs SNSで結束するウクライナと世界 のようであった。 マキシマスの遺体は皆に担がれて闘技場を後にする。 その端でコモドゥスの遺体は寂しく放置されたまま。 象徴的なシーンであった。 ※コニー・ニールセンはとんでもなく美しかった。 ※ラッセル・クロウを堪能する映画ですね。これ。
ホアキンの鬼気迫る演技
勧善懲悪の王道ながら、 複雑な人間ドラマや政治。再現した激しい戦闘、コロッセオや古代ローマの姿をリドリースコット監督が、圧倒的なスケールで描く。 そして、素晴らしい役者の競演。 堕とされ、不屈の精神で這い上がる#ラッセルクロウ 歪んだ狂愛の皇帝を演じるのは#ホアキンフェニックス 鬼気迫る演技は主演を超えるほどでゾクリとした。 鑑賞中は誰か気づかなかったが、名優名高いホアキンと知り、納得。 マキシマスの高潔な精神は、周囲を動かし、 ついに皇帝との一騎打ちへ。 最後に大きな感動が押し寄せる名作。
イマイチ
2が上映されるということで鑑賞。鑑賞前に星の数を見てしまったからか、過大評価感がいなめない。時代もあるとは思うが、戦闘シーンの描写が微妙、あらすじの展開も微妙でした。マイナス点ではなく、ただ期待を超えてこなかったな~みたいな。他の方のレビューでもある通りラッセル・クロウの演技は良かったです。
Theプロキシモ
自分の映画遍歴で"監督を一人しか選んではいけない"と言われたら間違いなく選ぶ人。やはり「エイリアン」と「ブレードランナー」が圧倒的ではあるが、この作品と「キングダム・オブ・ヘブン」も繰り返し観てしまう絶品。好き。大好き。更に言えば「L.A.コンフィデンシャル」で大好きになったキュートなブルドッグと「バックドラフト」で一気に大本命になったハンス・ジマー氏。オープニング10分の圧巻さは言うに及ばす、です。是非もなし(なにが?)。
20年前のバチクソはこんなにもカッコいい
続編に向けて20年ぶりに鑑賞 今やサイコパスや妄想癖の中年を演じるホアキンがこんなに美男子だったことをみんな忘れている ラッセル・クロウが文句なしにカッコいい 奴隷仲間の信頼を集めるカリスマ性や佇まいがたまらない 20年の時を経てヒゲモジャのバチクソになるなんて誰が予想しただろうか この映画の凄さは、なんといっても難しさを感じさせず、主人公、悪役ともに苦難、葛藤、救済をはっきりと描き、王道中の王道ストーリーで面白いところ 当時通ってた塾の先生が大絶賛していたことをふと思い出した 映画ってその時々のことを思い出すから傑作は何度見返しても素晴らしいのだ
IIを観る前に再鑑賞
リドリー・スコットの冴え渡るビジュアルセンスと、大作感のある仰々しい音楽、そして全体に漂う死生観で押し切ったという感じでしょうか。中毒性があるのは確か。ただストーリー自体に深みは無く、ベン・ハーの劣化現代版という当時抱いた印象は覆りませんでした(あくまで個人的にです)。ツッコミどころも所々。。 ただ、脂の乗ったラッセル・クロウのカリスマ性は将軍と呼ぶに相応しく、ホアキン・フェニックスも小物感出てて素晴らしかったです。
重厚でシンプル
公開当時に観た時は子どもだったこともあって、 重苦しくて救いがねぇなぁと思っていたら、 みんな大好きな復讐もので物語はとてもシンプル。 主人公よりコモドゥスが光っていた。 やはり敵は憎たらしければ憎たらしいほど良い。 しかも、強いわけじゃなくて、 とても弱くて不安と心配、恐怖だけが友達みたいなヤツで 憎たらしいけど、憎めないそんなキャラだった。 周りに敵を作りまくるし精神的にも幼いくせに、 民衆には好かれたいと言うところも好感が持てた。 子供の頃は分からなかったけど、 大人になったらアカデミー賞も納得の作品でした。
大満点
スコット御大渾身の大作、劇場公開以来の続編準備で再見しました。 こんなに面白かったか?巨匠独壇場のドイナミック且つエキセントリックな映像、シャープなカメラワーク、両雄がっぷり四つの大熱演、わかり易くともメリハリの効いたストーリー展開、久しぶりの娯楽超大作と呼ぶにふさわしい作品です。
哀れコモドゥス帝
ものすごく久しぶりに見たけど 憎々しいコモドゥス帝の哀れさを感じてしまった。 父に愛されたいだけだったのに、満たされなかった男。 ただね、「お前の息子は~女みたいに泣いたそうだ」みたいなセリフ。 あれだけで万死に値する最低のクズ野郎なのは間違いない。 誰かに愛されたいだけなのに!哀れコモドゥス帝は愛に飢えたまま、 最期は誰にも顧みられず打ち捨てられて…。 なんか妙に感情移入しちゃったけど、寓話ですからねこれ。 西洋にも董卓がいて、同年に死んだのかと考えると熱い 笑
とんだとばっちり
先帝に気に入られすぎたばかりに、とんだとばっちりを受けたマキシマスの災難と復讐を描いた壮大な作品。 監督は壮大な作品を撮らせたら右に出る者はいないリドリー・スコット。 とにかく壮大な映像で見応えは十分なんだけど、ストーリーはいたってシンプルでわかりやすい(^_^;) それにしても、ホアキン・フェニックスと知ってても、(この前観た)「ジョーカー」のホアキン・フェニックスと比べると同じ人物なのか?と、ちょっと混乱する…
素晴らしい歴史ドラマ
五賢帝最後の時代を舞台にした歴史ドラマ。 史実的には色々おかしいがそれはさておき素晴らしい歴史ドラマだった。 強く誠実な主人公、嫉妬と渇愛の簒奪者コンモドゥス、その間に立つ美しく賢いルッキラ姫のドラマが素晴らしい。 また歴史映画としても大迫力の戦争シーンや闘技場のシーン、日常シーン全てがきちんと作り込んでて良い。また元老院議員を恐れぬコンモドゥスが愚かな民衆だけを恐れ、それ故絶妙な政治バランスが成り立っているという描写も面白かった。 ただラストの展開だけは唯一不満、貧弱な簒奪者がわざわざ盛況な主人公とタイマンして無様に返り討ちに合うというのはどうなんだろうか。 なんだかなーと思わざる終えなかった。
闘技場の迫力はさすが
続編の鑑賞に備えて復習。当時映画館で観たんだっけ、というくらい鑑賞時の記憶がない。観ていると他の映画の記憶と混ざっているシーンもあって少々戸惑った。 ローマ帝国の将軍が死刑から逃れ、グラディエーターとして奴隷から復讐を目指すという流れ。ちょっと「ベン・ハー」っぽい。多少大雑把な脚本であったが、将軍マキシマスの誠実さ、コモドゥスの野心や嫉妬、ルッシラの愛情などが絡み合っていて面白かった。コロッセウムの歓声の迫力もいい。続編が楽しみになってきた。 少し調べてみると、ここらへんの時代を描いた「ソード&サンダル映画」なるジャンルがあることを知った。そしてこの「グラディエーター」が「ソード&サンダル映画」の新しい流れを作ったことも。たしかに「トロイ」とか「アレキサンダー」「キング・アーサー」なんかもあって、そこらへんの映画のワンシーンを混同していたのだろう。 ラッセル・クロウが主演だったことは覚えていたが、対決するローマ皇帝(コモドゥス)をホアキン・フェニックスが演じていたことはすっかり忘れていた。2人とも若い!
予習しました。
グラディエーターⅡの評判がいいので見に行こうとおもっています。 その前の予習するつもりで、本作を観賞しました。 PCの小さな画面でみたので、迫力という点では、いまひとつな感じがしましたが、 物語としては、十分堪能できました。 が、話しの展開が単純で勧善懲悪的なのには、安心できると同時に物足りなさも感じてしまいました。 求めすぎかもしれません。 Ⅱは映画館で見るので、迫力ある映像を十分堪能してこようと思っています。 楽しみです。
真のローマの夢
感想 西暦180年 時のローマ帝国皇帝マルクス・アウレリウス(正史上、五賢帝時代最後の皇帝)の時代。地中海を中心に南はアフリカから北はブリタニアの北限まで達して領土は最大版図を実現する。その最終の仕上げとなるゲルマニア戦役にて蛮族ゲルマン民族の勢力を制することによりその目的は達成される事になる。 組織的且つ整然とした戦闘形態を駆使し、さらに機転の効いた敵の裏を斯く戦略を策定実行し連戦連勝の快進撃を永年に渡り続けてきた知略勇猛の誉れ高きアエリアス・マキシマス将軍は自身最後の戦いと決めた戦闘でゲルマンの中心部隊を殲滅することに成功。督戦していた皇帝アウレリウスはその勝利に最高の賛辞を送る。 勝利の翌日、マキシマスはアウレリウス皇帝に呼び出される。皇帝は「自分の今までの時代を振り返り即位して30年の内25年の間戦いに明け暮れ現領土を築いてきた。自分が即位して成してきた事に何か一つ意義を持たせたい。後世の歴史的評価も得たいとして築き上げたこの世界を自分が亡くなった後もこのローマを威厳を以って平和裏に治めていきたい。それにはマキシマスの存在が必要不可欠である。ローマの実権をローマ市民の手に再び戻し、蔓延る腐敗を浄化して欲しい。是非次期の皇帝になって欲しい。」と切望する。話を聞き丁寧に固辞するマキシマス。皇帝の息子であるコモドゥスを推挙すると皇帝自ら息子は歪んだ心を持つ者として絶対に権力の座には据えてはいけないとした。返答に日没迄の猶予を乞い退室するマキシマス。 神に祈るマキシマス。これから未来への自分の行くべき道について。故郷の家族の幸せ。家族こそ自分の生きる道。先祖を敬い、その教えに恥じることのない生き方を貫き通せるように。そこにはヒスパニアの故郷にいる妻子に会い、再会と生きている喜びを分かち合いたいと唯切望する心優しき一人の男の姿があった。祈りの後、侍従のキケロを呼び止め、「お前は仕事が苦に感じる時があるか?」と質問する。キケロは「苦にならない時もありますが、大抵の事はこれは義務なのだ。と言い聞かせています。」と返答。マキシマスは「お互い故郷には戻れまい。」と呟いた。 アウレリウスが皇帝の座をマキシマスに譲る事を知ったコモドゥスは嘆き悲しむ。アウレリウスは皇帝の器にないような育て方をした自分がいけないのだとし自分の決断を許して欲しいとコモドゥスに伝える。コモドゥスは弱っている父親を抱きしめるように口を塞ぎ窒息させてアウレリウスを殺害してしまう。 コモドゥスがアウレリウスの天寿を全うした逝去と見せかけて殺害を実行した事はマキシマスも知るところとなる。マキシマスは殺害された事をすぐに察知しコモドゥスに平伏す事なく軍を掌握しようと動きだすが、コモドゥスは近衛兵をマキシマスに差し向け拘束し命を断とうとする。しかし百戦錬磨のマキシマスにとっては大した問題ではなかった。瞬間的に自身の拘束を解き近衛兵を倒し馬2頭を引き連れ妻子を想い助ける為に故郷のヒスパニア・ティヒロの丘を目指して逃走を図る。帝国の反逆者の汚名を着る事になってしまったマキシマス。 追手を振り切り必死の想いでティヒロの丘に辿り着くマキシマス。しかし既にコモドゥスの兵により妻と子は拘束され、焼かれ吊るされ晒し者になっていた。最愛の生きる拠り処であった家族を亡くしてしまった悲しみと絶望が襲いかかる。いくら泣いても二人は戻って来ない。もはや心が崩壊し何も無くなり茫然自失し二人の墓の前で気を失うように倒れたまま動けなくなってしまう。 どのくらいの時間が経ったのであろう。マキシマスが目を覚ますと馬車に乗せられている。見知らぬ異邦人が話し掛ける。奴隷として売られる為に拘束された事に気がつく。馬車は南スペイン・ズッカバールに移動、そこでグラディエーターのプロモーターであるプロキシモに出会う。生きる気力のないマキシマスは闘いには全く興味を示さず流れのままに死のうとする。しかしコロシアムに入れられ剣闘が始まると本能的に身体が反応し相手を次々と倒していく。相手を殺し倒せば斃すほど喝采を浴びるのだ。退廃し低俗な心で剣闘を観戦する人間心理を心から批判し、馬鹿にするマキシマス。プロキシモはそんなマキシマスに興味を抱いていく。プロキシモもかつてはグラディエーターでありマルクス・アウレリウスにより自由の身を授かった奴隷であったのだ。人の繋がりとは不思議なものだと感じるマキシマス。 プロキシモが主催するグラディエーター血の戦いは帝国全土を巡業していく。マキシマスはスペイン人というニックネームで有名を馳せていく。ローマではコロッセオと呼ばれる巨大な闘技場でアウレリウス先帝が禁制にしていた剣闘をコモドゥスの主催で再び開催するようになる。プロキシモはローマに乗り込みプロモーターとして名を揚げようとする。 家族の惨劇から5年を経て帝都ローマにグラディエーターとして戻る事になるマキシマス。いつしか復讐の鬼と化しプロキシモの指導による剣闘会での壮絶な闘いを、数々の歴戦で得た経験値と機敏な判断力、優れた統率指揮能力を活かして勝利を繰り返しローマの大観衆と最終的にコモドゥスにも生存している事を知らしめる事となる。「将軍!」と大衆に持て囃されるマキシマス。更に剣闘技を通して抹殺を図ろうとするコモドゥス。果たしてマキシマスの運命は如何に。そしてローマの秩序はアウレリウスが理想としたかつての正しさを取り戻す事が出来るのかー。 ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... 映像・脚本・演出◎ 全編にわたり監督の持つセンスと作品意図が充分にスタッフに理解された上で内容が反映され創られている。 ラスト約10分のコモドゥスとの直接対決に於いて展開に継ぐ驚きの大衆心理を含める人間の極限の心理展開によりマキシマスの軍人としての国家への忠誠心、アウレリウスが理想とした国家の在り方を指導者として推める事、そして一個人としての家族への愛情心。全てが本心からの行動であり本物であった事をその場にいた者達が知り得る事になり感動の涙を誘い観る者の心を掴んで離さない。マキシマスよ安らかに眠れ!と心の中で叫んでいる自分がいた。 配役 マキシマス役ラッセル・クロウの演技が兎に角素晴らしい。コモドゥス役ホアキン・フェニックスの人間性の歪んだ異常性格を表現した演技も特筆に値する。◎ ⭐️4.5
素晴らしい
まず、自分はラッセルクロウあっての映画だと思います 物静かだけど目の奥に燃るものを感じる、不思議な魅力のある俳優さんですね😶 長尺かつそこまで複雑なストーリーでは無かったけど間延び感は全く感じさせなかったな〜👍 まあなかなかにむさ苦しくて、いかにも男が好きそうって感じ笑
熱気溢れる壮絶な復讐劇
巨匠リドリー・スコット監督が手掛ける歴史スペクタクル超大作。 若きホアキン演じる外道極まりない皇帝に、一矢報いるべくして立ち向かう英雄マキシマスの闘いを描く。 決して爆風吹き荒れるような激しいアクション作品ではない。 しかし衣装と世界感、コロッセオの熱気に至るまで追求されたリアリティが映画全体にパワーを与え、みなぎる復讐心と群衆から湧き出すその迫力に圧倒させられる映画でした。
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