「ラッセル・クロウの翳りある眼差し」グラディエーター talismanさんの映画レビュー(感想・評価)
ラッセル・クロウの翳りある眼差し
公開当時に映画館で見ていたらもっと感動したかも知れないと思いました。「ベン・ハー」に似ているなあとかそんなこと考えながら見てました。音楽ハンス・ジマー、でも想像以上に弦楽器多用で少し感傷的過ぎるかなと思いました。
人物造型は単純ではなくて、マキシマス(ラッセル・クロウ)の軍人としての有能さ、国や皇帝への思い、謙虚さ、仲間や部下を大事にする、妻子への思いに説得力ありました。それは彼の翳りある美しい眼差しがとっても効いていたからだと思います。コモドゥス役のホアキン若い!こんな風貌のときがあったんだーとびっくりしました。承認欲求が強く精神的に弱く、自信と不安の間を揺れ動き、一歩まちがうと狂気スレスレの所に行ってしまいそうな人間の複雑さをホアキン・フェニックスは本当に素晴らしく演じている!と思いました。
血がドヒャーとか首が飛ぶとかそういう映像にあんまり強くないので怖かったです。リドリー・スコット監督、80代でもガンガンと積極的に映画制作をしているのは凄いと思います。だから来年、グラディエーターの2が公開されたら映画館で見たいです。
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トミーさんのコメント
2023年12月11日
公開時、劇場で観ましたがこれがアカデミー賞?! と驚いた記憶があります。今、甦るのは謎の合成(運ばれる所)、手に土を付ける所と猛獣チェーンデスマッチ位。時代的には「テルマエ・ロマエ」の3代後位なんですよね。