クライング・ゲームのレビュー・感想・評価
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結局,泣いたのはだれ?
ニール・ジョーダンの作品はあまり観ていないけど、IRAやジェンダーなど重いテーマを扱いながら、死んだ男の恋人に会いに行くと言う古典的なアプローチが上手い作品でした。とは言え、会いに行った相手がドスの効いた声なんで、てっきり男性かと思ったらそうでもなく、でもやっぱり男性なんだけど、相手を想う気持ちはジェンダーレスなのがしみじみと語られます。役者では、スティーブン・レイが地味な感じなのがに立ち姿からして絵になる男振りです。相手役のジェイ・デビッドソンも大熱演でした。
何とユニークなラヴ・ストーリー!大変気に入った。
①サスペンス映画と思っていたので冒頭から『男が女を愛する時』が朗々と流れ出したのにはビックリしたし(最後まで見れば何故この歌が冒頭を飾ったのか分かる)、移動遊園地の観覧車の回るスピード速くね?と思ったけれども、その後はサスペンス映画らしい展開となる。
②
面白かった
・ディル、男みたいだなぁって思いながら観ていたので、みたいじゃなかったと驚いた。
・脚本が凝ってるなぁと思った。序盤でジョディが主人公で、次にファーガス。2人の間にディル。ただ、クリケットをしていたんだ!くらいの事で時折、クリケットをするジョディのシーンがあったのがやや疑問だった。
・ジョディが最初、ジューディーとイチャイチャしていたけど、恋人はディルというのが若干疑問だった。
・ファーガスがジョディのどこに惹かれて仲良くなろうとしたのかが少しわからなかった。直感だろうか?
・ディルがファーガスを好きになったけど、これはやはりビビビッときた人間にしかわからない感覚なのかなと思った。いきなりバーで見られたからくらいの出会いでそういう感じになるのがわからなかった。でも、あるのかな。
・ファーガスがディルを気にかけながらも女性じゃないからハニーって呼ぶなとかファーガスもどうしていいのかわからない感じが良かった。
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